[共同企画6] 電子カルテ情報共有サービスで安全に診療情報が共有されるために
ひとことで言うと
医療DX時代に電子カルテ情報共有サービスを安全に活用するには、アレルギー等情報の入力・管理・共有・反映方法について共通認識を形成することが重要である。
なぜこの研究をしたのか
少子高齢化による働き手不足が進む中で、医療DXによる効率的な医療情報共有は、医療の質と安全を担保しながら持続可能な医療提供を実現するために必要不可欠である。令和7年度には電子カルテ情報共有サービスの本格稼働が始まり、3文書6情報が共有されるため、システムを理解したうえで共通認識に基づく情報の入力・管理が求められている。
どう調べたか
日本医療情報学会と医療の質・安全学会の合同委員会において、医療情報と医療安全の専門家が集まり、医療安全に資する医療情報システムについて検討してきた。本セッションでは、その活動を踏まえ、電子カルテ情報共有サービスでアレルギー等情報が安全に共有され、患者安全に生かされるための課題と取り組みを議論する。
何がわかったか
薬剤アレルギー等情報やその他アレルギー等情報は患者安全に重要な情報である一方、登録方法、情報更新、電子カルテによるアラート制御などは施設ごとに大きなばらつきがあり、課題が多い。
電子カルテ情報共有サービスにデータを共有するには、自施設の電子カルテで管理されるアレルギー等情報と、電子カルテ情報共有サービスで管理されるアレルギー等情報を適切にマッピングする必要がある。また、共有されたアレルギー等情報を自施設の電子カルテにどのように反映するかも検討が必要である。
なぜ大事なのか
アレルギー等情報が安全かつ適切に共有されれば、患者安全に直結する重要情報を医療機関間で活用しやすくなる。医療DX時代の新しい医療と医療安全を実現するうえで、電子カルテ情報共有サービスの運用上の課題を整理し、共通認識を形成することが重要である。
次に目指すこと
医療安全の立場からは、電子カルテ情報共有サービスでアレルギー等情報が共有され患者安全に生かされるための課題、薬剤アレルギー等情報および食物アレルギー等情報が安全に共有されるための課題を整理する。医療情報の立場からは、食物アレルギー等情報の安全な共有と、電子カルテと電子カルテ情報共有サービスにおけるアレルギー等情報連携の課題を整理する。