
ヨード系血管造影剤の一つアンギオグラフィン(アミドトリゾ酸)の結晶。脳のCT検査後の尿にみられた。コレステリン結晶に似ているが、コレステリン結晶は角が欠けた感じであるのに対し、こちらは並行四辺形で美しくきれいな形をしている。無染色、400倍。

同じくアンギオグラフィンの結晶。偏光顕微鏡で見ると美しい虹の七色に変化してみえる。コレステリンの場合はこのように虹の七色ではなくモノトーンな感じの弱い偏光像を示す。無染色、100倍。

胆嚢造影後に尿中にみられた結晶。造影剤として投与されたテレパーク(イオパノ酸)の結晶と思われる。無染色では輪郭がぼけた球状にみえる。400倍。

同じくテレパークの結晶。ステルンハイマー・マルビン染色ではサフラニンOでピンク色に染まる。ステルンハイマー染色ではアルシアン青で青く染まる。ステルンハイマー・マルビン染色、400倍。

腎盂造影後に尿中にみられた細い針状で放射状の結晶。造影剤として使用されたウログラフィン(アミドトリゾ酸)の結晶と思われる。無染色、100倍。
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