会員だより第21号 春のつどい|阪大腎友会

阪大腎友会 会員だより第21号 春のつどい

平成19年4月発行

平成19年3月31日(土)に、「春のつどい:食事会」が開催されました。今井圓裕先生から「慢性腎臓病」のテーマで、お話いただき腎臓病勉強会をしました。

第一部 腎臓病勉強会

講師:大阪大学医学部附属病院 腎臓内科科長 今井圓裕

現在、慢性腎臓病(CKD)患者は全世界で約5億人。人工透析患者の急増なども背景に、慢性腎臓病の発症、悪化予防が世界的話題になっており、「世界腎臓デー」が国際腎臓病学会と腎臓財団国際協会で定められ、今年は3月8日でした。我々が生きていく上で非常に重要な役割を果たしている「腎臓」の大切さ、また、腎臓病が一般的な病気で、かつ、重篤な状態にもなり得るが、治療が可能であるということを広く一般の人々に知っていただくことを目的として「世界腎臓デー」が制定されました。「世界腎臓デー」を設けることで、世界の腎臓病医や医療従事者だけでなく、患者や家族、一般やマスメディアなどに広く啓発することが期待されています。

CKDの定義:(1)または(2)のどちらかを満たす場合
(1)腎障害が3ヶ月間以上継続する。   (2)GFR<60ml/min/1.73m2が3ヶ月間以上継続する。

GFR(糸球体濾過値)が90-60-30-15の各病期により、慢性腎臓病(CKD)の重症度分類と診療計画が設定されています。慢性腎臓病の定義と病状の重症度を判定する、GFR(糸球体濾過値)について、換算GFR値の早見表をいただき説明を受けました。(別紙を参照し、詳細は各主治医の先生にお尋ねください。)

勉強会には、内科西外来看護師長:古庄さん、Nr武田さんと、第二部の食事会のメニューの監修をしていただいた、栄養管理室長の安井洋子先生他、管理栄養士の先生方もご参加いただきました。

第2部 春の食事会

本日のお料理:ロイヤルホテル 阪大レストラン シェフ 仙石耕一
監修:大阪大学医学部附属病院 栄養管理室 安井洋子、担当栄養士:藤井千智

栄養管理室研修生の藤井千智さんから、献立説明と作成の苦労したところをお話いただきました。

栄養管理室安井洋子室長と千石耕一シェフから料理に使用された素材 や料理の工夫についてお話いただきました。春らしい櫻鯛のマリネ、蓮根で工夫されたハンバーグのボリューム、春イチゴのデザート等、みなさんたいへん満足されていました。

「ゆめごはん」はキッセイ薬品工業㈱様より協賛頂きました。

オードブル:櫻鯛のマリネとフレッシュサラダ&櫻ドレッシング
エネルギー112kcal、蛋白質4.8g、カリウム217mg、塩分0.7g
櫻の葉が入ったドレッシングです。生野菜は、しっかり水にさらしています!

スープ:クコの実のポトフ・スープ
エネルギー16kcal、蛋白質1.3g、カリウム116mg、塩分0.6g
中華風のスープです。

メイン:仙石シェフ特製 和風ハンバーグ
エネルギー227kcal、蛋白質11.0g、カリウム482mg、塩分1.1g
蓮根を使った特製のハンバーグです。詳しくは、レシピをご覧下さい!!

デザート:春イチゴ[アスカルビー]とヨーグルトムース
エネルギー32kcal、蛋白質0.4g、カリウム21mg、塩分0g

ゆめごはんプラス(1食180g)
エネルギー270kcal、蛋白質0.4g、カリウム0mg、塩分0g
1食あたり、水溶性食物繊維が7.2g入り!蛋白質は、普通のご飯の1/10!!