会員だより第29号 春のつどい|阪大腎友会

阪大腎友会 会員だより第29号 春のつどい

平成23年4月発行

   3月5日(土)「春のつどい」が開催され、会員家族34名と先生方8名の42名の参加されました。4家族の方が初参加されました。

第1部 腎臓病勉強会

   腎臓内科 科長 猪阪先生から「知ってほしいお薬の知識・・・腎疾患の治療に使用する薬剤」についてお話いただきました。

Ⅰ.血圧が高いと蛋白が漏れやすくなります。
   腎臓の糸球体血圧の上昇は、尿蛋白を増加させ、 糸球体を障害させる。

Ⅱ. 高血圧症に対する治療:降圧薬の使い分け
   ◎レニンアンジオテンシン(RA)系阻害薬   ◎カルシウム拮抗薬
   ◎利尿薬   ◎β遮断薬

ポイント 1 レニンアンジオテンシン(RA) 系抑制薬を使用する。

  • アンジオテンシン変換酵素阻害薬:レニベース・ロンゲス・タナトリル など
  • アンジオテンシン受容体拮抗薬: プロブレス・ディオバン・ミカルディス など
  • レニン阻害薬:ラジレス

ポイント 2 レニンアンジオテンシン(RA) 系抑制薬と塩分制限

  • 食塩摂取量は24時間蓄尿で検査します。
  • レニンアンジオテンシン(RA) 系抑制薬を使用するときは塩分制限が必要である。
  • レニンアンジオテンシン(RA) 系抑制薬を使用するときは、塩分制限により、血圧も低下し、尿蛋白も減少する。
  • レニンアンジオテンシン(RA) 系抑制薬の利尿薬を併用すると、塩分制限と同様の効果が得られる。

ポイント 3 レニンアンジオテンシン(RA) 系抑制薬と心疾患

  • 心血管合併症(心筋梗塞や狭心症など)のリスクが高いと考えられる場合は、カルシウム拮抗薬との併用がよい。

ポイント 4 配合剤を使い分けましょう

  • アンジオテンシン受容体拮抗薬+利尿薬
  • アンジオテンシン受容体拮抗薬+カルシウム拮抗薬
  • 費用は安く済む
  • ただし、自由度は低い

※以上の詳細内容は、当日の配付資料を参照してください。

第2部 腎臓にやさしい食事会 「春野菜を使った洋風ひな祭り弁当」

監修:栄養管理室 徳澤千恵

シェフ:リーガロイヤルホテル 阪大レストラン 津田和哉

牛リブロース肉のロースト   春人参とふきの白菜ロール   はまぐりと春菊のマスタード和え   春人参とふきの白菜ロール   春の和えご飯   ひないちご   菱餅風ベジタブルスイーツ