阪大腎友会 会員だより第33号 春のつどい・食事会
2013年4月公開
3月23日(土)『春のつどい』が開催され、勉強会は猪阪善隆先生の「iPS細胞と腎臓病治療」、食事会はリーガロイヤルホテル桶谷シェフによる、色彩豊かな「春を奏でるカジュアルランチ」でした。
腎臓病勉強会「iPS細胞と腎臓病治療」
大阪大学医学部附属病院 腎臓内科 猪阪善隆科長
iPS細胞作成に関して、京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞。その後iPS細胞を使った臨床研究「加齢黄斑変性症」などが大変話題になり、腎臓の一部がiPS細胞から作り出されたとのニュースもあり、猪阪先生に「iPS細胞と腎臓病治療」についてお話いただきました。
(1)腎臓再生のための細胞ソース−iPS細胞とは?
- いままでの再生医療の研究はES細胞を用いて行われていた
- ES細胞も体細胞も設計図(遺伝子)は同じ
- ES細胞(万能細胞)で働く転写因子
- iPS細胞はES細胞と類似している
- iPS細胞;ES細胞と類似した多様性(奇形種の形成)
- iPS細胞もgermline transmission 可能
- iPS細胞は再生医療以外にも有用
- iPS細胞、ES細胞を用いた腎臓の再生
(2)腎臓の再生医療は可能か?
- ヒトiPS細胞技術の腎臓病への応用
- iPS細胞を用いて、腎臓尿細管細胞の性質をもった細胞ができた:iPS細胞で、約20種類ある腎臓の細胞のうち、5種類の細胞ができた。
- 腎臓の再生:腎臓の様々な細胞を立体構成して移植すれば可能か?
- ④腎臓を再生できるか?:糸球体は機能血管である。
- ⑤マウスES細胞を用いた腎臓再生(東京大医科学研究所の中内啓光教授)
- ⑥遺伝性疾患に対するiPS細胞技術の応用:遺伝性疾患に対して効果的な薬剤を開発)・・・・・
少しお話は、難しかったですが腎臓病に対する研究もどんどん進んでいることは十分理解できました。また、豚を使っての「ヒトES細胞由来の腎臓再生」についてもかなり進んでいるとのお話でした。
展示企業の商品説明
キッセイ薬品工業様、ファンデリー様、京都麻袋様より、各社の商品説明を受けました。
春の食事会「春を奏でるカジュアルランチ」
春野菜のコンビネーション パルメザンチーズ風味のマヨネーズ
あさりと春キャベツのブイヨンスープ
桜海老のごはんロール
真鯛のオリーブオイル焼 タピオカ入りトマトの梅ソース
苺のプチモンブランケーキ
コーヒーまたは紅茶
(キッセイ薬品工業(株)ゆめ1/25炊飯用低たんぱく米を使用しています)
大阪大学医学部附属病院 栄養管理室 山本美紀子
リーガロイヤルホテル 阪大レストラン シェフ 桶谷幸司