会員だより第7号 「お花見弁当、お食事会開かれる!」|阪大腎友会

阪大腎友会 会員だより第7号 「お食事会開かれる!」

平成13年2月発行

阪大腎友会恒例ともなりました今井先生のご講演や熊代先生の栄養指導でちょっぴり利口になった?勉強会の後「お花見弁当を突つきながら日々の調理の苦労談や会員各自の新しい情報交換を語り合おう!」と呼びかけての今回の集会、あいにくの寒の戻りで寒さ厳しい一日、それでもお蔭さまで予想を上回る多数の参加者を得て去る2月25日(日)阪大病院4階カンファレンスルームにおきまして和やかな内にも 持病の上手なお付き合い?をマスターした感のある楽しい一時を送ることが出来ました。

第1部 腎臓病勉強会

クレアチニンとは?

講師:大阪大学医学部講師 医学博士 今井圓裕

今回の演題は、常々私達が外来で担当医師から検査結果を知らされる時や、熊代先生に栄養指導を受ける時によく耳にし 実は一番気になる数値「血清クレアチニン」、についてお話を頂きたいと当会の方からお願いしたものでした。

それもあって皆さんは真剣そのもの、食い入る様に先生の書き込むホワイトボードの文字、数字を熱心にノートし、スライドにも真剣に見入っていました。ただクレアチニンクリアランスと血清のクレアチニンとの関係についてのくだりについては なかなか理解出来ず、先生は色々言い方を代え何度も何度も丁寧にご説明され「此れでもお分かりになりませんか?」など数字に弱い私達会員が大いに先生を困らせる一幕もありましたが本当に和やかな楽しい勉強会でありました。

食事のお話 「見た目が満足のポイント!」

大阪大学附属病院 管理栄養士 熊代千鶴

腎臓病患者の食事となると、きまって低蛋白、高カロリーの意識が先立ち、食事の楽しさや満足感がなおざりになり勝ちで食事療法の徹底が長続きされない。人間の楽しみには食事が大きなウエイトを占めています。年を召されれば なお一層食事が楽しみであるはず。それにはどうして少量で薄味の食事を美味しく、満足感のあるものにするか、それが今回のお話の核心であったと思いました。

テーブルの上に日常の家庭料理のサンプルを、沢山並べての先生の説明には、大きな説得力があり、今晩のメニューにも早速 登場されたのではないでしょうか? 熊代先生のお話の後はお待ちかねの「お花見弁当」と各テーブル内でのお喋り情報交換、お腹も大きくなりお口も滑らか、大いに盛りあがりを見せました。