会員だより第8号 夏の座談会開催|阪大腎友会

阪大腎友会 会員だより第8号 夏の座談会開催

平成13年7月発行

梅雨も開けきらないのに この暑さ、連日の夏日、連夜の熱帯夜。この暑さ対策にと上記座談会開催を7月1日と早めました。にもかかわらず、雨梅雨予報がこの猛暑、参加者の足も激減かとのお世話係の不安は、此れも天気予報と同じく、大いにはずれ、70名を越す多数の参加者に、会場も4階から14階の大会議室に変更、うれしい悲鳴を上げての『夏の座談会』が阪大病院にて7月1日(日)午後1時30分より 開催されました。この度の大盛況は、私達腎臓に不安を持つ者にとって、「この暑い夏の過ごし方」と言う不変の課題が如何に大きな関心事かを 改めて知らされた1日でもありました。

第1部 特別講演

知って欲しいお薬の知識

講師:大阪大学医学部附属病院 腎臓内科 今井圓裕先生、藤井健先生

腎不全の治療に当たっては、血圧の管理や尿蛋白の管理による色々な薬剤の使用が腎機能低下進行を抑制するには欠かすことが出来ないものです。

此れまで今井先生には腎臓病の総論や血圧の正しい管理についてご講演を頂きましたが今回はそのお薬の効用、正しい服用についてのお話を頂戴しました。 私達は毎月、外来時に色々なお薬を頂きますが、それらのお薬の知識も持たず、ただ惰性で服用していませんか?

そのお薬がどのような働きで私達の体の患部を癒してくれるか、もっともっと関心を持ち、医師、患者が一体となって治療に専念して初めてその大きな効果が期待できるというものではないでしょうか。 今井、藤井両先生から優しく丁寧なお言葉で会員の皆さんに解りやすいご講演をスライドを交えて頂戴することが出来ました。ご講演中、先生の口からニューロタン、ラシックス、ヒポカ、クレメジン等のお薬の名前がポンポンと飛び出すごとに、会員の皆さんは毎日馴染みの服用薬品名だけに真剣にスライドに食い入りメモを忘れませんでした。特に今回は竹中優先生にも応援に駆け付けて頂き、会場づくりにご協力頂きました。

暑い夏の過ごし方

講師:大阪大学医学部附属病院 管理栄養士 熊代千鶴恵先生

私達、腎臓に力のないものにとって この『暑い夏の過ごし方』とは『水分の補給管理とエネルギーの上手な採り方』の課題に尽きると思います。

この課題について ご存知、阪大の熊代先生から具体例を上げ多くのお話を頂きました。例によって何時も笑顔の熊代先生はユーモアを交え楽しいお話に会場は和やかな内にも先生のペースに巻込まれ、先生は「ついつい脱水症状になりがちな夏、エネルギー不足が目立つ夏」を、如何に乗り切るか、堀川さん(お世話役)が作られた粉飴ゼリーを手に熱弁を振るわれました。又お話の後の座談会では、エネルギーの採り方(森永製のウイダーinゼリー)の失敗談や飲みやすい粉飴水の作り方、こんにゃく料理のお店など外食情報まで色々の情報交換で各グループに話題の花を咲きかいました。

その話題は尽きる事なく、帰途のモノレール車中にまで続き、一般会員同士で「今井先生に診て欲しい。どうすれば?」、「熊代先生に栄養指導を受けたいので、阪大に病院を変え様と思う!」など大変な反響に終始しました。

唐木栄研㈱、叶匠寿庵、(株)三和化学研究所、万有エ・エス・シー(株)の各企業より協賛いただきました。