移植腎病理組織を用いた腎疾患病態解析と予後予測因子の同定

課題名

移植腎病理組織を用いた腎疾患病態解析と予後予測因子の同定

対象者

大阪大学医学部附属病院、大阪急性期・総合医療センター、兵庫県立西宮病院、井上病院附属診療所、高槻病院、関西メディカル腎移植クリニックに通院あるいは入院歴があり、腎生検を受けた方が対象です。

試料・情報の管理について責任を有する者の氏名

大阪大学医学部附属病院腎臓内科科長 猪阪善隆

研究機関

大阪大学医学部附属病院 腎臓内科

目的

移植腎生検の検体を用いて移植後腎機能低下の病態進行に関連する分子マーカーを探索するとともに、腎障害の早期診断および予後に関連する因子の同定を行うことを目的としています。

方法

腎移植後腎生検を受けた患者さん、当院腎臓内科で腎生検を受けた患者さんにおいて腎生検標本の免疫染色を行い、体重、血圧、尿量などの基本臨床情報と保険診療で実施した一般血液生化学検査、尿検査等の項目を含めた解析を後方視的に行います。検体の一部は京都大学にて染色していただき、収集された臨床データの一部はCibiltech社で解析を行う予定にしております。

研究期間

現段階では、2032年12月31日までを予定しております。

意義

移植後腎機能低下の病態の解明や予後予測因子の同定は、治療法を確立する上で意義深いものと考えられます。

利用する試料・情報の項目

腎生検後の余剰検体、血液・尿検査データ、年齢、性別、病歴、投薬、画像検査、腎代替療法などの診療記録を用います。

利用する者の範囲

大阪大学医学部附属病院腎臓内科に在籍する者が利用します。

研究参加の拒否

本研究によって患者さんに新たに加わる身体的・経済的・医学的負担はございません。個人情報は匿名化されるため、本研究データから個人を特定することは極めて困難です。本研究への参加を承諾されない方は、下記へ連絡頂き、研究に参加されない旨をお伝え下さい。

個人情報の扱い

個人情報の保護のため、取得した診療情報は個人情報管理責任者が匿名化情報(個人情報を含む)にします。すなわち、診療情報から個人を識別できる情報(氏名、住所、生年月日、電話番号など)を削除し、独自の記号を付すとともに対応表を作成します。これによりどの研究対象者の試料・情報であるか直ちに判別できないよう加工します。得られた診療情報、対応表および解析結果は各施設内の外部から切り離されたコンピューター内に保存されます。具体的な管理方法として物理的安全管理(データ管理PCや記録媒体は腎臓内科研究室内の保管庫にて鍵をかけて保管)、技術的安全管理(外部からの不正アクセス等の防止に対して不正ソフトウェア対策)、組織的安全管理(個人情報の取扱の制限と権限を当研究室内の者に限定する)、人的安全管理(定期的に教育を受ける)を行います。

問い合わせ先

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番15号
大阪大学医学部附属病院 腎臓内科 猪阪 義隆
電話 06-6879-3857