進行性の保存期慢性腎臓病における新たな腎予後予測因子と腎保護的治療法の探索

課題名

進行性の保存期慢性腎臓病における新たな腎予後予測因子と腎保護的治療法の探索

1.研究の対象

2005年1月~2018年12月の期間に、当院腎臓内科外来に3か月以上継続して通院された慢性腎臓病の患者さんのうち、初診日に満20歳以上で、かつ、初診日の推定糸球体濾過量(eGFR)が10 mL/min/1.73m2以上、60mL/min/1.73m2以下で、初診日よりも前に腎代替療法を受けた経験が無かった方。

2.研究目的・方法

超高齢社会の進展に伴い、慢性腎臓病の患者数が増加しています。末期腎不全にいたる患者さんも年々増え続け、我が国で慢性維持透析療法を実施している患者さんの数は2018年現在、33万人を超え、大きな社会問題となっています。このような現況を受け、末期腎不全にいたる前の段階で適切な対策を講じ、末期腎不全への進展を抑えることの重要性が高まっています。

今日、腎不全の進展を抑えるために、様々な治療(生活習慣の改善や投薬治療など)が行われています。しかしながら、これらの治療の多くは、腎機能がまだそれほど悪くなっていない早期の慢性腎臓病の患者さんで有効性が確認されたものであって、既に腎機能の低下がかなり進んでしまった患者さんでは、有効性が十分に分かっていないものも少なくありません。

本研究は、腎機能が低下した慢性腎臓病において、患者さんの腎不全の将来を予測できるような方法や、腎不全の進行を予防できる治療法を探索するために行います。私達は、この研究から得られた知見を腎臓病管理の向上に役立て、患者さんにより良い治療を提供したいと考えています。尚、研究の実施については大阪大学医学部附属病院長の許可を受けています。

3.研究に用いる試料・情報の種類

情報:病歴、年齢、性別、血液検査、尿検査、画像検査、治療内容 等

4.外部への試料・情報の提供

本研究では、研究で得られた情報を外部の機関へ提供することはありません。

5.研究組織

大阪大学医学部附属病院 腎臓内科

6.お問い合わせ先

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申し出下さい。

また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申し出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:

大阪大学医学部附属病院 腎臓内科
事務局責任者:坂口 悠介
住所:大阪府吹田市山田丘2-2-D11 TEL:06-6879-3857

研究責任者:

大阪大学医学部附属病院 腎臓内科 坂口 悠介