微小変化型ネフローゼ症候群の腎予後と診療に関する疫学研究

2011年4月27日公表

2011年11月22日改定(研究施設に大阪労災病院を追加しました)

2012年6月26日改定(研究施設に市立豊中病院、大阪府立急性期・総合医療センター、関西労災病院を追加しました)

微小変化型ネフローゼ症候群の患者様へ
微小変化型ネフローゼ症候群の疫学研究にご協力をお願い申し上げます。

   本サイトは、「疫学研究に関する倫理指針」に従って、大阪大学医学部附属病院、大阪労災病院、市立豊中病院、大阪府立急性期・総合医療センター、関西労災病院において実施される「微小変化型ネフローゼ症候群の腎予後と診療に関する疫学研究」に関する情報を公開しています。本サイトに関するお問合わせ等は、微小変化型ネフローゼ症候群疫学研究事務局までお願いします。

   下記に該当する微小変化型ネフローゼ症候群の患者様のうち、本研究への参加を希望されない方は、(8)研究参加の拒否を御覧頂き、大阪大学大学院医学系研究科老年・腎臓内科学腎臓研究室内の微小変化型ネフローゼ症候群疫学研究事務局まで御連絡下さい。

課題名 微小変化型ネフローゼ症候群の腎予後と診療に関する疫学研究

対象:2000年1月1日〜2009年12月31日に大阪大学医学部附属病院、大阪労災病院、市立豊中病院、大阪府立急性期・総合医療センター、関西労災病院において、腎生検によって初めて微小変化型ネフローゼ症候群と診断され、腎生検時15歳以上だった患者様

研究の概要

(1) 研究の背景と目的

   微小変化型ネフローゼ症候群は、腎生検で診断されるネフローゼ症候群のの中で2番目に多い疾患です。一部の患者様は、ネフローゼ症候群が再発し追加治療が必要となります。しかしこれまで日本における大規模な微小変化型ネフローゼ症候群の腎予後、治療反応性および再発に関する報告はほとんど無く、これら腎予後、治療反応性および再発についてはよくわかっていません。本研究の目的は、これまで微小変化型ネフローゼ症候群の治療を受けてきた患者様の診療録(カルテ)を詳しく調べる事によって、1)治療反応性に関する因子はなにか、2)再発の頻度及び再発に関連する因子は何か、3)どれくらい多くの患者様の腎機能が実際に低下しているのかまたその予後関連因子はなにかなどを同定することです。これらにより今後新たな治療戦略などを確立していく基礎資料となる可能性があります。

(2)研究機関と対象患者様

   本研究が行われる研究機関と研究責任者は、下記の通りです。

研究機関名・職名   研究責任者

大阪大学医学部附属病院腎臓内科科長   猪阪善隆

大阪労災病院腎臓内科部長   山内淳

市立豊中病院腎臓内科部長   福永惠

大阪府立急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科部長   椿原美治

関西労災病院腎臓内科部長   和泉雅章

   本研究の対象患者様は、2000年1月1日〜2009年12月31日に大阪大学医学部附属病院において腎生検によって初めて微小変化型ネフローゼ症候群と診断された患者様のうち、腎生検時の年齢が15歳以上だった患者様です。

   研究対象に含まれているかどうかを確認したい患者様は、微小変化型ネフローゼ症候群疫学研究事務局まで御連絡下さい。

(3)研究の方法

   本研究は、通常の診療において診療録(カルテ)に記録された過去の血液検査や尿検査等の検査結果や処方された薬の内容等の治療内容のみを利用させて頂きます。具体的には、患者様を匿名化した後、性別、血圧、血清クレアチニン濃度や尿蛋白量等の検査結果、ステロイド薬や降圧薬等の内服歴等の治療内容を、各施設でコンピューターに登録します。その後各施設の登録データを集計します。この研究のために、新たに血液検査や尿検査等の検査を行うことは一切ありません。

   個人が特定できないようにして集計されたデータは、学会発表や学術雑誌及びデータベース上等で公に発表される事があります。個人情報が公表される事はありません。

(4)研究に参加することによって予想される利益と不利益

   本研究に参加することにより予想される利益や不利益はありません。また、参加を拒否されても、今後の診療内容には全く影響を及ぼしません。

(5)プライバシーの保護

   匿名化して収集されたデータは、患者様の個人情報が外部に漏れることは絶対にないよう十分注意して管理致します。プライバシーの保護に細心の注意を払います。

(6)研究結果の通知

   この研究の結果の通知を希望される場合、腎生検を受けられた患者様本人にのみお知らせ致します。患者様本人の同意により、御家族等(親権者,父母,配偶者,成人の子又は兄弟姉妹,後見人等)を交えてお知らせすることも可能です。

(7)費用

   この研究に必要な費用は生じません。研究に協力して頂いても,謝礼や交通費などの支給はありません。

(8)知的財産権

   この研究の成果によって,特許権など知的財産権が発生した場合、その権利は、研究機関や研究遂行者等に属し、患者様個人には属しません。

(9)研究参加への拒否

   本研究への参加を承諾されない患者様は、下記連絡先へ電話して頂くか、申請用紙をダウンロードして頂き、下記連絡先までFAXあるいは御郵送頂くか、下記内容のメールを御送信下さい。

宛先:kidney@kid.med.osaka-u.ac.jp

件名:微小変化型ネフローゼ症候群疫学研究

本文:「微小変化型ネフローゼ症候群の疫学研究への参加を希望しません。」と御記入頂き、「氏名、性別、生年月日、腎生検を受けた病院、腎生検施行年(だいたいで結構です)」を御併記下さい。

本研究の連絡先

大阪大学大学院医学系研究科老年・腎臓内科学腎臓研究室内

微小変化型ネフローゼ症候群疫学研究事務局

担当 山本陵平(助教)

住所 〒565-0871大阪府吹田市山田丘2番2号

TEL 06-6879-3857

FAX 06-6879-3857

e-mail kidney@kid.med.osaka-u.ac.jp