第9回甲状腺検査評価部会発言要旨

・評価部会の目的として「甲状腺にかかる健康影響を最小限にする」とあるが、これでは健康被害の発生を当部会が容認する姿勢だととらえられてしまう。「健康被害の発生を回避する」にして欲しい。

・現在の甲状腺検査は医学倫理を大きく逸脱している。医学調査を実施するにあたっては、対象者が参加の是非を判断するに十分な情報を与えられ(インフォームドコンセント)、自由意思に基づいて参加を決定できる体制になっていることが必須だが、本調査では被験者は甲状腺超音波検査のメリット・デメリットの理解が不十分なまま受診し、かつ学校検診という形で強制力を伴って実施されている。これは子供の人権問題である。また、現場の医療スタッフは、本調査が医学倫理から逸脱していることを認識しながらも医療行為を継続せざるを得ない状況に置かれており、いつまでも放置しておいてはいけない。医学倫理の面からの問題の洗い出しと改善を求める。

 
大阪大学医学系研究科甲状腺腫瘍研究チーム:ホームへ戻る