大阪大学医学部附属病院 総合周産期母子医療センター

センター紹介

ごあいさつ

北畠 康司 (きたばたけ やすじ)

センター長・小児科教授北畠 康司

2025年5月、大阪大学医学部附属病院に「統合診療棟」が開院し、私たち総合周産期母子医療センターも新棟へ移転しました。産科外来/病棟、NICU・GCUも機能を一新し、いま当院における周産期医療は大きな転換点を迎えたと言えるでしょう。
陣痛・分娩・回復までを移動なく過ごすことのできるLDR、出産後も落ち着いて過ごすことのできる個室、分娩を見守る母体・胎児集中治療室(MFICU)など、安心・安全はもちろん、ゆったりとした出産を支える工夫が散りばめられています。NICUに関しても、ハイリスクな新生児を守るための機動性高い医療は当然のこと、デザイン面においては梅田LUCUAにある“蔦屋シェアラウンジ”を強くイメージし、落ち着いた色合いと優しい照明を組み合わせ、自然光を十分に取り入れた設計をとことん追究することで、集中治療室でありながら従来の“医療空間らしさ”を感じさせない、家族が落ち着いて過ごせる雰囲気を作り出すことに成功しています(ぜひ一度“空が見えるNICU”と検索してみてください)。
地域のみなさんにとっては落ち着いて過ごすことのできる安心感を、医療関係の方々には命を守り支えるための高度で安全な医療を提供していきたい。今回の統合診療棟の開院により、そのための“器”が整いました。地域の周産期医療に貢献できる基盤がしっかりと整ったのです。
これからも地域の方々と連携しながら、最善・最高の周産期医療を届けるため尽力していきたいと考えております。この明るく活気にあふれた、新しいセンターの様子をぜひご覧ください。

産婦人科教授小玉 美智子

当センターでは、妊婦さんと赤ちゃんの命と健康を第一に、新しい家族が生まれる過程をスタッフ一同でサポートいたします。妊娠・出産は一つとして同じものはなく、またご自身の体に大きな変化が起こり、不安を感じるのは自然なことです。私たちは分かりやすい説明と相談しやすい環境で、皆さまの気持ちに寄り添っていきます。リスクが低いと考えられる妊婦さんや赤ちゃんの診療については、皆様のご希望に沿って、通いやすい地域の医療機関と連携して妊婦健診や産後ケアを分担し、無理なく受診いただける体制を整えています。
一方で、出産には急な状況の悪化を伴うことがあります。そのような万が一の場合でも、そしてリスクが高いと考えられる場合にも、大学病院ならではの高度かつ専門的な様々な診療科からなるチームで迅速に対応することが可能です。
安心で安全な妊娠・出産に伴走できるよう、スタッフ一同努めてまいります。

保健学科教授遠藤 誠之

近年、さまざまな診断技術の発達により、これまで以上に多くの胎児疾患が出生前に診断されるようになってきました。出生前に病気を見つけることで、生後すぐに適切な治療を開始できるようになり、お母さんと赤ちゃん双方の負担を軽減しながら、より良い医療を提供することが可能となっています。
さらに、近年の研究では、胎児期から治療を始めることで、より良い予後が期待できる疾患もあることが明らかになってきました。このように、出生前に疾患が判明した場合には、正確な診断だけでなく、疾患や治療法に関する最新かつ信頼できる情報が不可欠です。
こうした医療を安心して受けていただくためには、妊婦さんだけでなく、胎児を一人の「患者」として捉える新しい診療の枠組みが求められます。当センターでは、併設する胎児診断治療センターを軸にして、胎児疾患に関わるすべての診療部門が密に連携し、出生前から出生後まで一貫した最善の医療を提供することで、お母さんと赤ちゃんが安心して治療を受けられる環境づくりを目指しています。

 


私たちの想い

私たちは、お母さんと赤ちゃんの命を守り、安心して出産できる環境をつくることを大切にしています。
妊娠・出産・新生児の時期は、人生の中で最も大切で、そして不安も大きい時間です。
その一つひとつに寄り添いながら、確かな医療とあたたかい支援を届けます。

 


大切に
していること

安全で信頼できる医療を

妊娠や出産にともなうさまざまなリスクに備え、
産科・小児科・麻酔科・看護チームが力を合わせて、24時間体制で支えます。

お母さんと赤ちゃんをひとつのチームとして

お母さんとお腹の赤ちゃん、そして生まれた赤ちゃんを「ひとつのいのち」として見つめ、
妊娠中から退院後まで切れ目のないケアを行います。

やさしさとつながりを大切に

医療だけでなく、こころのサポートも大切にします。
地域の病院や助産所、行政とも協力し、家族みんなで安心して子育てができるように支援します。

 


安心して
出産できる環境

妊娠・出産は、家族にとって大きな喜びであると同時に、不安や心配を感じやすい時期でもあります。
当センターでは、すべての妊婦さんと赤ちゃんが安心して出産を迎えられるように、医療・環境の両面から支えています。

24時間体制の医療チーム

お産はいつ始まるかわかりません。
そのため当センターでは、産科・小児科(新生児医療)・麻酔科・看護チームが24時間体制で連携し、どんな状況にもすぐ対応できる体制を整えています。
出血、早産、胎児の異常など、緊急の事態にも経験豊富なスタッフが迅速に対応します。

また、新生児集中治療室(NICU)や母体・胎児集中治療室(MFICU)を備えており、
合併症妊娠や早産、多胎妊娠などのハイリスク症例にも万全の準備を整えています。
さらに大学病院として、必要に応じて循環器・呼吸器・内分泌・腎臓・感染症・精神科など、さまざまな専門診療科とすぐに連携し、お母さんと赤ちゃんにとって最適な医療につなげます。

チームで支えるあたたかい医療

妊婦さんやご家族が不安を抱えたとき、支えるのは医師だけではありません。
助産師、看護師、心理士、医療ソーシャルワーカーなど、さまざまな専門職が連携して、からだとこころの両方をサポートします。
必要なときには、他科の専門スタッフも含めたチームで状況を共有し、治療やケアの方針を一緒に考えていきます。
どんな小さなことでも相談しやすい環境づくりを大切にしています。

安全で快適な出産環境

清潔で落ち着いた分娩室・病室を整え、リラックスしてお産に臨めるよう配慮しています。
分娩時にはご家族の立ち会いや面会にも柔軟に対応し、「家族で迎える出産」を大切にしています。
また、帝王切開や吸引分娩など医療的介入が必要な場合にも、大学病院としての設備・体制のもとで安全性を最優先に、わかりやすい説明を行い、同意のうえで進めます。

退院後も続くサポート

出産はゴールではなく、新しい生活のスタートです。
当センターでは、退院後も育児や授乳の相談、母体の健康チェックなどを通して、産後まで切れ目のない支援を行っています。
地域の保健センターや助産所とも連携し、必要に応じて適切な支援先へつなぐことで、安心して育児を続けられるようサポートします。

あなたとご家族のために

「ここで産んでよかった」
そう感じていただけるように、私たちは常に寄り添い、支え、守り続けます。
大学病院の総合力と、あたたかなケアの両方で、あなたとご家族の大切な時間を支えていきます。

 


スタッフ紹介