【雑誌掲載】2期生の難波真一さんの研究がCancer Reserchに掲載されました。 - News
American Association for Cancer Research刊行の Open Access・査読つき医学ジャーナル「Cancer Reserch」において、2期生の難波真一さんの論文が紹介されました。
〔掲載先〕 参照Webサイト ▶ Cancer Reserch / TECH+ / プレスリリース
〔表 題〕 Common germline risk variants impact somatic alterations and clinical features across cancers
〔著者名〕 Shinichi Namba, Yuki Saito, Yasunori Kogure, Tatsuo Masuda, Melissa L. Bondy, Puya Gharahkhani, Ines Gockel, Dominik Heider, Axel Hillmer, Janusz Jankowski, Stuart MacGregor, Carlo Maj, Beatrice Melin, Quinn T. Ostrom, Claire Palles, Johannes Schumacher, Ian Tomlinson, David C. Whiteman, Yukinori Okada, Keisuke Kataoka
〔難波さんコメント〕
がんの発症には、各個人の「遺伝因子」、すなわち「遺伝的がんリスク体質」が重要であることが知られています。我々の研究グループは、ポリジェニック・リスク・スコア（PRS）という指標を用いて「遺伝的がんリスク体質」を定量化し、がんの様々な特性に与える影響を網羅的に調べました。遺伝的がんリスク体質を持つ人は、がんになりやすいだけでなく、若い年齢でがんを発症する傾向にあり、がんの特徴である体細胞異常の蓄積が少ないことを明らかにしました。私達の研究が、PRSに反映される遺伝的がんリスク体質をより深く理解することにつながり、さらにはPRSの臨床応用に貢献することができれば幸いです。本研究は大規模なゲノムデータを用いることで達成することができました。すべての共同研究者や研究支援機構、並びにサンプルを提供してくださった方々に深く感謝を申し上げます。
本研究成果は、「Cancer Reserch」に、2022年10月26日（水）に公開されました。
難波さん、おめでとうございます。