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部長ごあいさつ



2021
4月より輸血部長を拝命した柏木浩和です。
輸血医療は先人の長年の努力により多くの輸血副作用を克服し、現在では非常に安全な医療となってきています。しかしひとつ間違えると大きな医療過誤につながる領域であることに変わりはありません。さらに輸血部は、従来の輸血関連の検査・管理業務だけでなく、自己血採血の実施、末梢血幹細胞の採取・保管・管理に加え、CAR-T療法に代表される細胞療法における患者細胞の採取と、先端医療を支えるサポート部門として重要な役割を果たすようになってきております。輸血部のスタッフは、医員2名、臨床検査技師(専従)8名、看護師1名で構成されており、脳死移植を含むすべての緊急輸血に24時間体制で対応しております。スタッフ一同、当輸血部のモットーである「良質で安全な輸血」を今後も実践してまいりますとともに、大阪大学における新たな医療の発展に貢献していきたいと考えております。
また、私は長年の間、大阪大学血液・腫瘍内科学に属しながら、血小板無力症に代表される血小板機能異常症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に代表される血小板減少症の研究を行ってまいりました。これらの研究のさらなる発展を積極的に進めてまいります。また日本輸血・細胞治療学会の学会認定医制度および認定輸血検査技師制度指定施設として、本邦における安全な輸血医療の推進に貢献していきたいと考えております。
今後とも、皆様のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

20214月吉日

大阪大学医学部附属病院 輸血部長  柏木 浩和