新井 弓紀子 先生
22021年度阪大麻酔科専門医研修プログラム卒業

プログラム

2018-2019 関西医科大学附属病院 麻酔科
2020 大阪大学医学部附属病院 麻酔科
2021 渡辺医学会 桜橋渡辺病院 麻酔科
2022- 大阪大学医学部付属病院 麻酔科
(2023年度より大阪大学大学院医学系研究科医学専攻博士課程に入学)

阪大麻酔科専門医研修プログラムを選んだ理由

今年度で医師8年目の、新井弓紀子です。後期研修が終わり2年目になりました。
私が阪大麻酔科への入局を決めた最初のきっかけは、自分の出身大学で馴染みがあるからというものですが、決め手になった理由はたくさんあります。
まず、規模の大きい関連病院が大阪府内、それも比較的アクセスのしやすい場所にたくさんあります。家庭と仕事の両立を考えた時に、選択肢が多い方が良いと考えました。実際私は、家庭の事情に配慮していただき、入局後初めの2年間は提携施設の関西医科大学附属病院で研修いたしました。
また、基幹施設である阪大病院には他の病院ではなかなか経験できない特殊な手術症例が数多くあるのが魅力的でした。例えば、心臓手術は年間1000例以上実施されており、その中には低心機能患者の症例も多く、高度な麻酔技術が必要で大変勉強になりますが、それを専攻医1、2年目の早いうちから経験することが出来ます。
麻酔科専門医に必要な経験症例は初めの1年であっという間に集まりますし、それだけでなく、専門医取得後のサブスペシャリティを考えるための色々な経験ができると思います。
私に関しては、後期研修中に心臓麻酔への興味を強く持ったため、現在心臓麻酔専門医を取得予定で勉強中です。
さらに、多くの医局員がいるということも大きなメリットだと思います。
私の同期たちはICUやペイン、小児麻酔など様々な分野で日々努力しており、色々な情報をもらうことで刺激を受けますし、悩んだ時に相談できる先輩方もたくさんいます。女性医師としてロールモデルになるような上司の先生方にもたくさん出会います。しんどい時はお互いカバーしあいながら、楽しく、研修することが出来ますし、私自身、本プログラムでの後期研修を通して、他施設に異動してもずっと交流が続くような大切な仲間もたくさん出来ました。

麻酔科女子でお世話になった先生方の送別会

大学院進学について

私は2023年度から大学院に入学しています。
大学院というと、優秀な人が行くもの、とか、高い志がなければついていけないのかなというイメージがあって、入局当初は、全く考えていませんでした。
麻酔科専門医を取得後、ある程度麻酔業務への余裕も生まれてきたタイミングで、具体的に研究したい内容は決まっていなかったものの、漠然と何か新しいことがしたい、とか、自分の臨床での知識に深みを持たせたいという思いが出てきて、その時にたまたま先輩の先生が所属している研究室を紹介してもらい、それをきっかけに、その研究室にお世話になることとなりました。神経細胞生物学という基礎の教室で、私は術後せん妄のメカニズムを解明するための研究を行っています。
大学院4年のうち最初の1年はdutyの臨床業務があるため、週5日手術麻酔や当直をしながら、合間にしか研究の時間がとれず、知識も0からで右も左も分からない状態ですが、指導してくださる先生方はとても理解を持ってくださる方々ばかりなので自分のペースでほんの少しずつ、無理のない程度で勉強させていただいております。同じ教室に所属する同期や先輩も、子育てや臨床、研究のバランスをとりながら日々楽しく過ごしており、明るい雰囲気のとても良い教室です。

後輩のみなさまへ

阪大は症例数が豊富で、各分野に数多くの優秀なスタッフが揃っており、阪大プログラムを専攻すれば圧倒的な経験を得られることは間違いないです。そう言うと少し敷居の高いように感じられるかもしれませんが、指導医の先生方も人格者で優しい先生方ばかりで、専攻医の先生も無理ない程度に各々のペースで日々少しずつ成長しています。私も初めは自信がなくやっていけるかとても不安でしたが、そんな心配はいりませんでした。
是非気軽に一度見学に来てみてください、色々お話しましょう!

大阪大学大学院医学系研究科 生体統御医学講座 麻酔集中治療医学教室

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大阪府吹田市山田丘2-2