1997年大阪大学第三内科(現、呼吸器・免疫内科)へ入局し大阪大学病院および市中病院にて5年間の内科研修を行いました。その後、大阪大学大学院(医学系)分子病態内科学の大学院へ進学し免疫学・アレルギー学に関する研究を行ったのち臨床の現場へ復帰。総合内科専門医、リウマチ専門医、アレルギー専門医として外来診療、病棟診療、治験などの臨床業務に従事しています。臨床研修指導医として初期研修医、後期研修医、学生の臨床実習の担当を継続しています。
大学院ではIgEに起因するallergic reactionに対する低分子化合物の影響について検討し、アレルギー性炎症のメカニズム解明とともにその抑制の可能性を検討しました。研究を通して生命現象が厳密でありながらかつ極めて多彩であることを実感し、このことが臨床における病態の理解や治療の選択に役立っています。その後抗IL6受容体抗体の適応疾患拡大のための臨床研究に参加しました。臨床研究に関する概念と統計的手法について学んだことを生かし、大阪そしてより広域の多施設コホートの構築と運営に関わり多くの臨床的知見が出されることを目指しています。また大学院生とともに新規の自己抗体や炎症関連分子の探索や機能解析の実験を継続しています。
リウマチ学、アレルギー学、臨床免疫学という専門性(speciality)に重きをおくだけではなく、内科としての基本的かつ総合的視点(generality)を重視した指導を心がけています。