治療をお考えの方|大阪大学 免疫内科

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ご挨拶

免疫とは、自己と非自己を識別し、病原微生物などの有害な非自己を排除する本来は有益な生体防御機構です。自己と非自己の識別が上手くいかないと、免疫系が自己成分や自己組織に対して攻撃するようになり、自己免疫疾患が発症します。また、本来生体にとって有害でない非自己成分(ダニや花粉など)に対する過剰な免疫応答が起こりアレルギーが生じます。免疫系の防御機構が破綻すると免疫不全症になります。私達は、このような免疫が関与する、自己免疫疾患、アレルギー、免疫不全症を主な診療対象としています。

自己免疫疾患やアレルギーに対しては、免疫の働きを制御(抑制)して治療します。ステロイドや免疫抑制薬などの薬で免疫の働きを全体的に抑えたり、免疫の働きに重要な物質を選択的に阻害したりします。大阪大学は、免疫学の分野では世界的な業績を生んでいます。その中の成果のひとつである抗IL-6受容体抗体(トシリズマブ)は、関節リウマチに対する国産初の抗体医薬として認証され、2011年4月現在、日本で約1.5万人、世界では約100カ国、約4万人に使用されています。また、関節リウマチ以外にも、従来の治療では十分な効果が得られなかったいくつかの免疫疾患に効果を認めており、高いレベルの臨床証拠を示せるよう取り組んでいます。さらに、抗IL-6受容体抗体の次の医薬品の開発にも積極的に取り組んでいます。

私達は、EBM(evidence based medicine: 医学的な根拠を踏まえた医療)に基づきながら、一人一人の患者さんの個性を尊重し、QOL(生き方の質)やADL(日常生活の活動)の向上につながる診療を提供します。いつの日か難治性疾患が難治性でなくなることを夢見て新しい診断治療法の開発に取り組んでいます。

免疫内科 科長 熊ノ郷 淳

外来診療

外来担当医表

  
8診午前平野西出渡邉
午後平野西出 
9診午前西田楢崎平野柴原前田
午後西田楢崎 柴原前田
16診午前清水高松小川楢崎辻本/小中
午後清水高松 楢崎
/ 隔週

外来受診に際しまして

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地域における医療機関との連携

大阪府とくに北摂地域の免疫アレルギー疾患に対する地域医療の貢献を目標としており、診断が困難な、また治療が難渋している患者さんのご紹介を頂いております。近年では、通院患者数が増加しており、外来が混雑し予約時間どおりに診察しにくい状況が生じております。この場をかりてお詫び申し上げます。

診断がつき、その治療が安定期に入りましたら、紹介元、あるいは、お近くの診療所に治療継続のお願いすることがございます。新たに症状が再燃するような場合には、診療所から再び当院に紹介して頂き、治療を承ります。また、当教室OBの医師が勤務する関連病院とも密に連絡を取り、入院、外来の紹介などを行っております。

連携して頂いている診療所(北摂地域)

関連病院

免疫アレルギー内科関連病院地図

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