大学院・学位取得|大阪大学 免疫内科

教育・研修

大学院への進学・学位取得

20世紀末から21世紀にかけて、免疫機構の活性化の仕組み、サイトカイン、その受容体の発見、免疫担当細胞の分化制御機構が分子生物学を用いて精力的に研究されてきました。免疫・アレルギー学研究室(旧第三内科第2研究室)は、結核空洞の成立が免疫反応であることを証明した山村雄一先生(阪大第11代総長)の時代にさかのぼります。その後、大阪大学の免疫学研究は目覚しく発展し、その多くの免疫学者は、大阪大学医学部 旧第三内科2研(現在の免疫内科)を経由された方々で、現在も、大阪大学内外で、多くの免疫学者が活躍されています。若き頃、我々の教室で研修を受け、大学院を過ごし、その後免疫学の研究で高く評価されている方々です。

その中の研究成果のひとつである抗IL-6受容体抗体を用いた免疫インターベンションによる治療が関節リウマチやキャッスルマン病に極めて有効であることを目の当たりにし、これからは基礎免疫の研究の成果が臨床の現場でで花開く時であると、実感します。OBの岸本忠三先生のことばをお借りすれば、「なぜかと問いかける」臨床から始まり、問題を見つけ、その解決に向かうことを基本姿勢とし、臨床と研究に取り組んでいます。

医療現場で患者さんに尽くす先輩医師の姿にあこがれ、優れた臨床医となることは無論素晴らしいことです。その一方で、新しい領域を開拓する医学研究者に憧れを抱く医師には是非、研究に挑戦して頂きたいと思います。いつの日か世界の医療が変わっていくような研究を目指すことを願ってやみません。私たちは、いつまでも古い教科書を読み続けたくはありません。医学を押し上げていこうとする気概を抱く人たちに、是非、仲間に加わって頂きたいと考えています。病気のことをよく知る医師にこそ医学研究に挑戦して頂きたい。理科が好きで、科学者になることを夢見ながら、医者にも憧れていた人ならば、その両方が満たされることでしょう。

医者として、まず臨床研修を修めてから基礎免疫学者になるのも、免疫学研究の経験をつんで再び臨床現場に戻られることも、基礎免疫学と臨床現場の橋渡しの役割を担われても、いずれでも結構と思います。私たちの教室は、関連病院、OBの主宰される研究室への紹介など、個人の興味と希望に沿った柔軟な対応を行います。

免疫内科
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臨床研修および大学院進学に関する問い合わせ

〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-2 大阪大学大学院医学系研究科 免疫内科 (担当)楢崎 雅司  mnarazaki@imed3.med.osaka-u.ac.jp
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