ピッツバーグ大学のRobert Gaunt先生とNathan Copelandさんをお招きして、
Bidirectional BCIについての講演会を行いました。
Nathanさんは脊髄損傷によって手足に運動麻痺があり、親指より下の感覚がありません。
Robert先生が率いるチームは、Nathanさんの脳の感覚と運動を司る部位に電極を留置する手術を行いました。
この電極から神経細胞の活動を計測したり、神経細胞を電気刺激することで、
Nathanさんは念じるだけでロボットアームを動かし、ロボットがものに触った感覚を脳で感じることができます。
このような技術をBidirectional BCIと呼びます。講演会では、100名を超える方々がお越しくださり、
この技術についての最新の知見を、研究者だけでなく脊髄損傷の当事者の方とも共有し、
臨床応用に向けた課題などを議論しました。中枢神経系の電気刺激を用いた治療法について、
有用性や危険性なども含め、とても有意義な議論を行うことができました。
NathanさんとRobert先生に心から感謝です!
なお、この講演会はERATOのご支援により実施いたしました。


ネイサンさんのライトセイバーをみんなで。

