集中治療部門

1. 臨床研究とは

臨床研究とは新しく開発された薬剤、検査法や治療法が病気に対し安全かどうか、また有効かどうかを患者さんにご協力いただいて行う研究を意味します。治療法が進歩するためにはこのような研究を積み重ね情報を得ることが不可欠で、現在標準治療法とされているものの多くはこれまでの患者さんのご協力に基づいた臨床研究によってできあがったものです。

2. 臨床研究の参加

臨床研究に参加するかしないかは自由であり、参加されない場合でも治療に際し不利益を受けることはありません。また、参加された後でも自由にやめることができます。すなわち、患者さんの自由意思です。

3. 同意書について

担当医がこの臨床研究に関する説明を行った後に、患者さんの参加または不参加の意思を確認させていただきます。この研究の参加に同意した後でも、理由にかかわらずいつでも辞退することができ、治療で不利益になることはありません。

現在進行中の臨床研究

  1. 小児心臓血管外科術後患者における「高流量式鼻カヌラ」の効果:ランダム化臨床試験
  2. 急性呼吸窮迫症候群患者に対する体外式膜型肺管理中の至適呼気終末陽圧の検討:多施設前向き無作為化非盲検化比較試験
  3. 胸部CTにおける肺の自動解析ソフト作成のためのデータ基盤構築
  4. COVID-19感染患者治療の疫学的調査
  5. COVID-19患者における急性呼吸不全に対する非侵襲的呼吸管理デバイス(HFNCOT, CPAP, NPPV)の有効性と安全性の検討
  6. COVID-19症例におけるPICS(集中治療後症候群)発生に関するリスク因子の検討
  7. 集中治療患者における人工呼吸離脱に関連する因子の検討
  8. ネーザルハイフローセラピー中の聴診法、インピーダンス法、呼吸圧による呼吸数の比較に関する研究
  9. Lung stress mapping を用いた ARDS (急性呼吸促迫症候群)患者における人工呼吸器関連肺傷害リスクの解明
  10. 気管切開と患者予後との関連の検討
大阪大学大学院医学系研究科 生体統御医学講座 麻酔集中治療医学教室

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