あなたの「やってみたい」を見つけられる場所が、ここにあります。
2017年 | 三重大学医学部 卒業 |
2017年 | 三重大学医学部附属病院 初期研修 |
2018年 | 三重大学医学部附属病院 臨床麻酔部 |
2020年 | 大阪大学医学部附属病院 集中治療部 |
2022年 | 関西医科大学附属病院 麻酔科 |
2023年 | 大阪大学大学院 医学系研究科 外科系臨床医学専攻 博士課程 入学 |
初期研修中に出会った呼吸不全の患者さんとの経験をきっかけに、私は集中治療に強い関心を抱くようになりました。当時は何もできない自分の無力さを痛感し、「ICUの患者を救える医師になりたい」と強く思ったのを覚えています。
母校の麻酔科で手術麻酔を学んだ後、集中治療を本格的に学ぶために阪大の門を叩きました。ちょうどその頃にCOVID-19が流行。未知の疾患に対して戦略を立て、標準を生み出していく阪大の先輩方の姿に胸を打たれ、「ガイドラインを読む側でなく、つくる側に立ちたい」という思いが芽生えました。
また、阪大麻酔科では臨床と研究、そして教育が自然につながっている文化があり、「ここでなら、深く学び、挑戦できる」と感じました。私は、手術麻酔と集中治療の両方を2年間ずつ経験し、後期研修を終えたタイミングで大学院に進学しました。
VV-ECMO装着中の患者さんの腹臥位の様子
ICU29床全てでARDS患者さんで埋め尽くされました
麻酔科医として求められる力は非常に幅広く、臨床は常に刺激的です。その一方で、一つのテーマを深く掘り下げて追求するには、臨床と並行してでは限界があります。だからこそ大学院での時間は、私にとって非常に貴重なものです。幸い、充実したシニア期間を過ごせたこともあり、臨床から一時的に離れることへの不安はほとんどありませんでした。
現在は大学院3年目となり、多施設前向き観察研究、多施設/単施設介入研究、ブタARDSモデルを用いた動物実験、執筆活動など、複数のプロジェクトに取り組んでいます。データを取得し、毎週のLab meetingに向けて資料をまとめ、ディスカッションを行うなかで、毎回新たな発見があります。忙しいながらも非常に充実した日々であり、これらの経験が次の臨床や研究へとつながっていくことを実感しています。
大学院という選択は、かつては「顕微鏡を覗く世界」のように感じていましたが、実際には臨床と深く繋がっており、自分の疑問を深く掘り下げられる貴重な機会です。動物実験や臨床研究には多大な資金・労力がかかりますが、阪大麻酔科には挑戦を支える体制と、切磋琢磨できる仲間がいます。阪大麻酔科を選ぶということは、挑戦し続けられる環境を選ぶということだと思います。
ぜひ一度、阪大麻酔科を見学にいらしてください。
あなたの「やってみたい」を見つけられる場所が、ここにあります。
吉田教授就任後呼吸グループでの一枚
吉田教授の恩師Amato先生を交えてLab meeting
ブタARDSモデル実験後研究室のメンバーと