酒向 玄輝 さん

  

経歴

2020年 大阪大学 医学部保健学科 卒業
2022年 大阪大学大学院 医学系研究科保健学専攻 卒業
2022~年 大阪大学医学部附属病院 麻酔科
  

周麻酔期看護師になるまで

阪大病院の麻酔科で周麻酔期看護師として働いている、酒向玄輝です。今年度で2年目になりました。私は四年制大学を卒業後、そのまま大阪大学の大学院へ進学し、修士論文の作成と平行しながら、阪大病院麻酔科と大阪 大学大学院が連携して行う“周麻酔期看護プログラム”を2年間受講しました。
この周麻酔期看護プログラムでは、阪大病院の麻酔科の指導医・専門医の先生方が、マンツーマンで座学と実技を指導してくださいます。看護学科では習えないレベルの生理学や薬理学、全身の循環動態等について学ぶことができ、 麻酔科学のおもしろさを知りました。大学院を卒業した後は、阪大病院の麻酔科に入局し、麻酔科医と協同しながら幅広い麻酔補助業務に携わっています。

阪大での周麻酔期看護の特徴

現在、阪大麻酔科には私を含めて2名の周麻酔期看護師が在籍しています。私たちの役割は、麻酔科医の直接指示のもと、様々な麻酔補助業務を通して、手術を受ける患者様の安全・安楽を守ることです。
阪大病院の手術室の特徴は、行われている手術の種類の多さです。当院では、一般的な手術に加え、心臓手術や多臓器の移植手術、低心機能患者の手術、血管内カテーテル手術といった手術が、幅広く行われています。周麻酔 期看護師である我々も、時にはそういった重症度の高い症例を担当することがあります。
私自身も、心臓血管手術、肺移植、肝移植、膵腎移植など、特徴的な手術に携わる機会を多く頂いています。こういった症例を担当することは、大きな責任を伴いますが、それ以上にやりがいを感じますし、阪大病院で周麻酔期看 護を続ける理由でもあります。また、阪大病院は研究活動においても有利な環境であると感じています。
手術の幅が広く、研究の種となる臨床学的疑問を見つけやすいですし、医学研究に明るい先生方が多くいらっしゃるため、種を育てる土壌も豊かです。研究活動は、職種関係なく行える活動の一つであり、我々周麻酔期看護師も 日々の臨床業務と並行しながら研究活動に取り組んでいます。

周麻酔期看護に興味のある方へ

周麻酔期看護は、超周術期という性質上、何かあった時に患者様に与える影響が大きく、不安と緊張感が常につきまといます。
しかし、当院には前述したような重症度の高い症例の麻酔を指導し、急変時には何事もなかったかのように患者を蘇生できる麻酔科医師が多く在籍しています。こういった阪大病院ならではの環境だからこそ、私たち周麻酔期看護師 は、不安と緊張感のある中でも積極性を持って麻酔補助業務に取り組むことができています。
周麻酔期看護に少しでも興味のある方、私たちと一緒に阪大麻酔科で周麻酔期看護に挑戦し、患者様の安心・安全を守ってみませんか?

私たちと一緒に阪大麻酔科で周麻酔期看護に挑戦し、患者様の安心・安全を守ってみませんか?
大阪大学大学院医学系研究科 生体統御医学講座 麻酔集中治療医学教室

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