教授挨拶

がんゲノム情報学講座を主宰しております、谷内田真一です。
2017年に大阪大学へ赴任し、本講座を立ち上げました。教室名を変更することも考えましたが、「これからは情報が医学を変える時代になる」と考え、「がんゲノム情報学」という名称をそのまま残しました。
私は1994年に鳥取大学医学部を卒業後、高松出身であることから香川医科大学(現・香川大学医学部)で外科医としてのキャリアをスタートしました。大学院時代は研究環境が十分とは言えず、何を研究すればよいのか分からないまま図書館で論文を読み続ける毎日でした。しかし、その経験が現在の研究者としての原点になっています。
その後、国立がん研究センター中央病院にてレジデントとして研鑽を積み、香川医科大学では助教として消化器外科の臨床および学生教育に従事いたしました。決して大規模ではなかった当科において、多忙ながらも、食道、胃、肝胆膵、大腸といった多岐にわたる臓器の手術を経験する貴重な機会を得ることができました。
2007年には米国 Johns Hopkins大学に留学し、世界トップレベルの研究環境の中で研究の面白さと奥深さを学びました。帰国後は国立がん研究センター研究所で独立し、現在はがんゲノム解析や腸内細菌叢解析を中心に研究を進めています。
臨床の現場では、どれだけ努力しても救えない命があります。しかし研究の世界では、努力を重ねれば必ず何か新しい発見につながると私は信じています。Wet実験でもDry解析でも、自ら考え、手を動かし、粘り強く取り組めば、必ず新しい景色が見えてきます。
研究の世界には、まだ解明されていないことが無数に存在します。しかし「Life is short」です。限られた人生だからこそ、本当に重要な問いに挑み、その成果を患者さんに還元できる研究を目指したいと考えています。
私は大きな教室を作りたいとは思っていません。「人は城、人は石垣、人は堀」という言葉のように、志を共有する仲間とともに、少数精鋭で教育・研究・がんゲノム医療に取り組んでいきたいと考えています。
研究に興味がある方、新しい発見に挑戦したい方、将来の医療を変えたいという夢を持つ方は、ぜひ気軽に研究室を訪ねてください。皆さんと一緒に研究できることを楽しみにしています。
がんゲノム情報学教室 教授 谷内田 真一
役職
ゲノム生物学講座 がんゲノム情報学教室 教授
略歴
| 1988年3月 | 香川県立高松高等学校 卒業 |
|---|---|
| 1994年3月 | 鳥取大学医学部医学科 卒業 医師免許取得 |
| 1998年6月 | 香川医科大学大学院修了 医学博士 |
| 1998年7月 | 香川医科大学医学部附属病院 医員 |
| 1999年6月 | 国立がんセンター中央病院 外科レジデント |
| 2002年9月 | 香川医科大学医学部第一外科 助手 |
| 2007年7月 | 米国・ジョンズ ホプキンス医学研究所 博士研究員 |
| 2011年1月 | 香川大学医学部消化器外科 助教(学内講師) |
| 2012年4月 | 国立がん研究センター 研究所 ユニット長 |
| 2012年4月 | 香川大学医学部消化器外科 特任准教授 (兼任:~2013年3月) |
| 2017年5月~現在 | 大阪大学大学院 医学系研究科 医学専攻 ゲノム生物学講座・がんゲノム情報学 教授 |
| 2021年4月 | 国立がん研究センター 研究所 ゲノム医科学分野 分野長 (クロスアポイントメント)(兼任:~2023年3月) |
| 2025年10月 | AMED-CREST主任研究者 |


