全自動ウェスタンシステム
紹介
従来のウェスタンブロッティングに代わるキャピラリー電気泳動技術を用いた全自動ウェスタン
システムです。
泳動、検出、解析までサンプル調製以外は全自動で行われ、約3時間でデータが得られます。
ウェスタンブロッティングでは検出が困難であった低分子、高分子、低発現のタンパク質にも
対応し、総タンパク質による標準化の機能を備えています。 (2021年7月19日導入)
2024年1月1日より有償機器となっております。
Jessの特長
①サンプルの微量化
低発現タンパク質で苦労されている方へお勧め
②低分子、高分子タンパク質測定
2~440kDaのタンパク質が再現性よく測定可能
③データ精度・再現性向上
従来法よりデータクオリティが向上
④ウェスタンに掛けている時間削減
1~2日間 ⇒約3時間
⑤蛍光検出
マルチプレックス2色蛍光を用いた同時検出が可能
⑥自動タンパク質ノーマライゼーション機能
総タンパク質量によるシグナル強度の標準化
〇一次抗体、専用消耗品であるアッセイキット(分離用モジュール、検出用モジュール)
をご用意ください。
ただし、化学発光の検出用モジュールは従来のウェスタンブロッティングの二次抗体、
試薬でも可。
〇初回利用時は担当まで連絡をお願いします。
☆解析用ソフトウェアは以下のURLよりダウンロードできます。
当機器の制御PCは測定用にご利用ください。
https://www.bio-techne.com/resources/instrument-software-download-center
ダウンロードには登録が必要。
・Compass for SW 6.3.0 (Windows 10 64-bit)
・Compass for SW 6.1.0 Mac Beta
詳細
機器名(英名)
Simple Western System
規格・型式
Simple Western Jess
メーカー名
proteinsimple
設置場所
D91-05 [ 9階実験室 2 ]
主担当者
後藤 [ 内線:3594 ]
副担当者
寺尾 [ 内線:3890 ]
医学科外利用
利用可
学外利用
利用可
有償/無償
有償
この機器について
〇測定手順
1. 試薬の準備
試薬、サンプル、抗体などの調製
2. プレートの準備
専用プレートへの分注
3. キャピラリーカートリッジ、専用プレートをセットし、測定開始
電気泳動~解析まで全自動測定
【仕様】
・用途:サイズアッセイ(発光)、サイズアッセイ(蛍光)、総蛋白質サイズアッセイ、
総蛋白質ノーマライゼーション
・最大サンプル数/測定:13 or 25
・測定時間:<3時間(ノーマライゼーション測定時間はイムノアッセイ含み<4時間)
・必要サンプル量 総タンパク質:0.3-1.2μg、化学発光:0.6-1.2μg、蛍光:2-4μg、
タンパク質ノーマライゼーション:0.6-4μg
・必要サンプル容量:3μL/well
・サイズ(分子量)範囲 分子量(MW)ラダーレンジ:2-440 kDa
・CV(サイズ):<10%
・CV(測定内):<15%(タンパク質ノーマライゼーション<20%)
・CV(測定間):<20%
・解像度(±% 分子量により異なる):±15-20% for MW <20 kDa、±10% for MW >20 kDa
・定量性CV:<20%
・ダイナミックレンジ 総タンパク質:2-3logs、化学発光:3-4logs、蛍光:3-4logs、
タンパク質ノーマライゼーション:2-3logs
・感度 総タンパク質:ng、化学発光:Low pg、蛍光:High pg、
タンパク質ノーマライゼーション:ng
<機器の使用について>
予約システムより予約してからご利用ください。
「タンパク質解析」→「全自動ウェスタンシステム」
利用時には利用記録簿に記入をお願いします。
☆使用後のキャピラリーカートリッジおよびプレートは必ずお持ち帰りください。
☆サンプル分注したプレートは、各研究室でスピンダウンしてからご持参ください。
なお、培養室B (D91-02b)に設置の冷却遠心機・Eppendorf 5810R、および培養室A (D91-02a)に
設置のSorvall ST 8FR(要予約)もプレート遠心にご利用いただけます。
☆機器故障の原因となりますので、以下にご注意ください。
● 機器にキャピラリーカートリッジおよびプレートをセットする際は、
必ず手袋を使用してください。
● 使用期限切れの試薬消耗品のご使用はおやめください。
● 測定後のプレートを装置内に放置しないでください(24時間以内に回収)。
予約終了時間を過ぎた後は、プレートを取り出しておく場合があります。
【メーカー提供使用説明動画(日本語)のご案内】
<シンプルウェスタン サポート動画>
1. 測定編 (基本編)
https://youtu.be/aFgkXrvO6EU
2. 解析編 (基本編)
https://youtu.be/dtQMNhFyn7g
3. 検量線の書き方
https://youtu.be/uTzdYDM1mWI
【proteinsimple製品の論文検索サイト】
https://www.bio-techne.com/resources/instrument-citations
「Instrument platform」は「Simple Western」を選択。
【測定実績のある抗体検索サイト】
https://www.bio-techne.com/resources/simple-western-antibody-database
リストに無い抗体でも、従来法で測定実績がある抗体はほとんどが使用可能な場合が多い。
【メーカー問い合わせ先】
プロテインシンプル ジャパン株式会社
info.japan@proteinsimple.com
TEL 03-5542-1436
【導入年度】
2021年度
