超遠心機(フロア型)

紹介

2022年4月1日運用開始。
バイオセーフティ仕様のためP2実験が可能です。
HEPAフィルターを装着のため事前に10分間Vaccumeください。

詳細

機器名(英名)

Floor Model Ultracentrifuge

規格・型式

XPN-90

メーカー名

Beckman Coulter

設置場所

DX1-06 [ JRB P2実験室 ]

主担当者

寺尾 [ 内線:3890 ]

医学科外利用

利用可

学外利用

利用可

有償/無償

有償

この機器について

既存ロータを使用可能なプレミアムモデルです。
■ 最高回転数 90,000 rpm 、最大遠心力694,000 xgの基本性能
■ 15インチ大型LCDタッチスクリーンによる簡単操作
■ 2つのオーバースピード防止機能で安全性を追求
■ 運転中の回転数/温度の推移をリアルタイム自動プロット
■ 50人までのユーザID、PINを設定可能
■ バイオセーフティ仕様(P2実験対応)

<機器の使用について>
予約システムより予約してからご利用ください。
使用時には「Log Sheet」と「ロータ運転日誌」への記入をお願いします。

この機器は「利用者登録制」機器として運用しています。
これは、初回のご利用前に1教室に1個のユーザIDを設定し、
利用ごとにログインしてからご使用いただくシステムです。
9階の超遠心機にて登録済みでも10階をご利用の場合は必ずご連絡ください。
10階はP2実験室に設置しているため9階(P1設置)の登録だけではご利用いただけません。

初回利用時は、担当者までご連絡ください。
教室、氏名、連絡先をご登録いただきます。
教室のユーザIDが設定されていない場合は、ユーザIDをご登録いただきます。
「教室登録用紙」にユーザID(半角英数字3~11文字)とPIN(半角数字4~6桁)、
ユーザ名(半角英数字1~50文字)をご記入ください。

ご不明な点があれば、お問い合わせください。

ロータ
スウィング
SW 55 Ti :最高回転数 55,000 最大遠心力 368,000 κファクタ 48 5mL×6
SW 32 Ti :最高回転数 32,000 最大遠心力 187,000 κファクタ 228 17mL×6
固定角
NVT90 :最高回転数 90,000 最大遠心力 645,000 κファクタ 25 5.1mL×8
VTi65.2 :最高回転数 65,000 最大遠心力 416,000 κファクタ 44 5.1mL×16

◇超遠心機は使い方を間違うと大事故につながる恐れがあります。
 初めて共同研で超遠心機を使用される方は、必ず共同研のスタッフによる説明を受けるか、
 以下のURLからBeckman CoulterのWEBセミナーを視聴してください(メーカーへの登録が必要)。

 https://v2.nex-pro.com/becls-jp
 遠心機の安全な取り扱い方法 (26分)

※共同研では加熱してシールする熱溶着チューブ(QuickSealチューブ)の使用は、原則禁止しています。
※必ず超遠心機とロータの双方をご予約ください。
 超遠心機とロータの同時間の予約を原則とし、ロータのみの予約はご遠慮いただいておりますが、
 超遠心機の予約の前後30分以内に限ってロータのみの予約も可です。
※当機はP1実験室での利用です。

<スウィングロータの使用方法>
● バケットにサンプルチューブをセットするまで
◇ バケットの準備
1. 使用前にすべてのバケットについて、フック部分をはじめ、全体に破損や変形がないかを確認する。ロータヘッドについてもハンガー部をはじめ、全体に破損や変形がないかを確認する。異常がある場合は絶対に使用せずに共同研担当者まで連絡する。
2. バケット内に前の使用者が残したアダプター、スペーサ、チューブやサンプルリーク等の汚れがないことを確認する。もし、サンプルリーク等の汚れを発見した場合は、中性洗剤を使用しバケットを洗浄してから使用する。
3. バケットから専用の引き抜き工具を使用して黒色のガスケットを取り出し、取り出したガスケットにヒビや傷などがないかを確認する。異常がある場合は絶対に使用せずに共同研担当者まで連絡する。
4 ガスケットにバキュームグリースをうすく塗り、バケットの所定の位置にセットする。
5. バケットキャップがスムーズに締まるかを確認する。バケットキャップがスムーズに締まらないときは、スピンコートをバケットキャップのねじ部分に少量塗り、バケットになじませる。余分についてしまったスピンコートはラボペーパー(キムワイプなど)で拭き取る。

◇ 肉薄オープントップチューブのバランス確認
サンプルを肉薄オープントップチューブのトップから3 mmの位置まで正確に注入し、サンプルバランスが不均等でないかを確認する。もし、肉薄オープントップチューブのトップから3 mmの位置まで満たない場合は、サンプルを溶解している同一の溶媒もしくはミネラルオイルを重層しメスアップする。なお、奇数でサンプルをセットする場合、サンプルの対角の位置にセットするリファレンスは、サンプルと同一の密度の溶媒で作成しバランスをとる。

◇ バケットへのチューブのセット
以上の操作を終了後、サンプルチューブをバケットにセットし、専用工具(ヒンジピンツール)を使用してバケットキャップのねじをしっかりと閉める。サンプルチューブの入っていないバケットも同様にバケットキャップをしっかりと閉める。

● バケットにサンプルチューブをセットしてから
1. ロータヘッドの決められた番号のホールに、同じ番号のバケットを慎重にセットする。サンプルチューブが入っていなくてもすべてのバケットをセットする。
2. ロータにバケットをセットしたら、バケットの首部分を指でつまんで左右に軽く水平方向に移動させて、引っ掛かる感覚がなくスムーズにバケットが動くことを確認する。
3. ロータを超遠心機のスピンドルに設置をする前に、ロータピンと超遠心機のスピンドルピンの位置を確認し、これらがぶつからないようにロータピンとスピンドルピンが十字になるように予め位置決めをしておく。
4. バケットに触れないように両手で慎重にロータヘッドを持ち上げ、超遠心機のスピンドルの真上から静かに下ろして設置する。
5. 超遠心機に設置後、軽くロータを手で回してバケットが均等でスムーズな動きをしているかを確認する。このときスピンドルに負荷がかからないように、絶対に強くロータを回転させない。

以上の操作および確認を必ず行ってから超遠心機を使用してください。


ここではSW41Tiならびに肉薄オープントップチューブの使用方法を示しています。SW32Ti、SW55Tiの使用時にはガスケットの代わりにOリングとなり、バケットキャップを閉める専用工具はありません。また、SW32Tiにはロータピンがないため、「● バケットにサンプルチューブをセットしてから」の3の操作は不要です。

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