コースの概要

遺伝カウンセリングコースの概要

本コースは大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 博士前期課程の一部として開講しています。

2024年度入学者からは7つの領域のいずれかに所属します。
統合保健看護科学研究プログラム
 遺伝カウンセリングコース1(担当教員;遠藤誠之
 遺伝カウンセリングコース2(担当教員;山崎あけみ)
 遺伝カウンセリングコース3(担当教員;荒尾晴恵)
 遺伝カウンセリングコース4(担当教員;山本賢一)
医療検査技術科学プログラム
 遺伝カウンセリングコース5(担当教員;高橋正紀)
 遺伝カウンセリングコース6(担当教員;辻川元一)
 遺伝カウンセリングコース7(担当教員;山本浩文)

修了の要件としては、上記の統合保健看護科学研究プログラムもしくは医療検査技術科学プログラムに 2 年以上在学し、所定の授業科目について 30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格しなければなりません。
またコース終了には上記授業科目に加え、別表に示す24単位を修得する必要があります。この24単位は日本人類遺伝学会、日本遺伝カウンセリング学会が認定する大学院認定遺伝カウンセラー養成課程としての要件を満たすために設定し、学会認定を受けて2020年度から開講となっています。

養成課程の概要

●設置目的
 臨床遺伝に関わる臨床現場の広がりと深さに対応することができ、臨床遺伝専門医やその他の医療職のメンバーと協力しながら患者さんの真に必要とされる医療を提供する人材要請を実現すること。

●大学におけるコースの位置付け
 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻の中に設置することにより、臨床遺伝学の包含する広範な領域に対応できる医療人の有機的育成が可能になる。また、保健学専攻以外の学部卒業生を受け入れることにより、より集学的な見識を持った医療人の養成コースが成立する。実習においては医学部附属病院の遺伝子診療部における国内でも有数の豊富な症例を経験することができる。

●カリキュラムの特徴
 医学系研究科保健学専攻の博士前期課程として設置することにより、統合保健看護科学分野、医療検査技術科学分野、医療画像技術科学分野の医療専門職養成における豊富な専門講師陣による専門講義が受けられること、また医学部附属病院遺伝子診療部における豊富な遺伝カウンセリングの現場の経験ができることが最大の特徴である。保健学専攻には4名の臨床遺伝専門医を持つ教授が担当教員として在籍しており広がりのある研究テーマについて対応可能である。遺伝子診療部では27名の臨床遺伝専門医の在籍する26診療科からの協力のもと、4名の認定遺伝カウンセラーと1名の臨床心理士とともに年間1300セッション以上の遺伝カウンセリングを実施しており、広範な遺伝カウンセリングの経験ができる。

●教員組織の概要
 教員は医学系研究科の医学専攻および保健学専攻所属の教員を中心として、連合小児発達学研究科、人間科学研究科の教員の協力を得ることにより臨床遺伝の広範な講義と演習実施を計画している。

●修了単位認定方法等
 それぞれ講義、演習ごとに単位取得の方法が決まっており、教科責任者がそれに従って単位認定を行う。遺伝カウンセリング研究は教授・准教授7名が指導教員としてテーマ設定を行うが、臨床遺伝学に関するテーマとして行うために、養成コース責任者の指導も受けて行う。最終的には保健学専攻における公聴会発表を持って判断する。取得できる学位は、「修士(保健学)」ないし「修士(看護学)」(統合保健看護科学分野に限る)であり、指導教員の所属する分野により異なる。ただし、本コース取得により専門看護師の遺伝看護の資格取得はできない。

●学生の定員と選抜入試の概要
 定員は若干名である。選抜試験は大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻の博士前期課程の募集要項に基づいて行い、募集人数のなかに含まれる。また選抜方法は学力検査と面接によって行われる。出身大学の学部は医療系に限らない。社会人入学についてはカリキュラム上認められない。