高度な医療を幅広い分野で提供
大阪大学脳神経外科は本年開設50周年を迎えました。
大阪大学医学部での脳神経外科領域の歴史は古く、講座が開設される前から旧第一外科、旧第二外科のそれぞれの教室で研究・診療は行われており、多くの実績が報告されております。
1970年に脳神経外科講座が開設されてからも、大きく成長してきました。私が4代目の教授に就任し4年目となりますが、このような偉大なるレガシーを誇りに、これをさらに発展させて行く所存です。
講座開設以降、診療面では「その時代の脳神経外科が担うべき業務を幅広くカバーし時代のニーズに応えてその範囲を広げること」を科の方針としております。
その精神をこれからも引き継ぎ、「高度な医療を幅広い分野で提供する」ということをモットーに、様々な疾患に対して、先進的な様々な手法を用いてアプローチします。
臨床の視点を持った研究、
研究の視点を持った臨床
研究面では自由な発想を絶えず求めております。
特に、神経科学、脳卒中、神経再生、脳腫瘍分野の基盤となる研究を遂行しております。
さらに最近では、基礎的な研究に加えて、臨床研究、橋渡し研究なども盛んに行っています。
医学や生物学の様々な領域に跨る横断的な研究、あるいは数理工学に代表される他領域の英知を用いた研究を展開しています。
臨床からのニーズと研究からのシーズを結びつけるべく、大阪大学脳神経外科の特徴を生かした双方向性の「臨床の視点を持った研究、研究の視点を持った臨床を推進する」を心がけて励んでいます。
我々の教室は時代を追いかけるのではなく、時代をリードし時代を創る「創造する脳神経外科」を目指して参ります。皆様のご支援の程よろしくお願いいたします。
大阪大学脳神経外科 教授
貴島 晴彦