Keywords (alphabetical order): Biosensors, Brain, Hearing Loss, Inner Ear, Interdisciplinary
approach, In vivo, Molecular Biology, Pharmacology, Physiology
聴覚の研究
―音が聴こえるロジックをリアルに捉える“生(ナマ)の”局所現象が明らかに―
大阪大学大学院医学系研究科・統合薬理学のホームページへようこそ。2021年(令和3年)1月より統合薬理学を担当しています、日比野 浩と申します。冒頭に一言ご挨拶を申し上げます。当教室は、工学をはじめとする異分野の技術や知識を取り入れて、「人とは何か違ったことをやってみよう!」を信条に研究を進めています。「ナンバーワンよりオンリーワン」を目指し、“聴覚”の仕組みや働き、そして“難聴”のメカニズムを研究しています。
音は、外界から外耳・中耳を経由し、内耳に達します。内耳では、音の機械的な刺激が電気信号に変換されます。そして、信号は、神経を通じて脳へ伝わります。脳では、言葉として翻訳されるとともに、記憶やこころの形成、さらには多彩な行動へと出力されていきます。
内耳は、様々な種類の細胞からなる組織が巧みに立体構築されて成り立っています。個々の細胞は非常に小さいですが、あるものはダイナミックに動き、またあるものは電気活動を生じるなど、固有の活動をしています。これらの部品が障害されると難聴になります。一方、脳では、聴覚を担当する領域が数多くの神経細胞や神経回路と接続し、聴こえの精度を上げたり、他の感覚をはじめとした多彩な体の働きへ影響したりしています。
聴覚や難聴を詳しく知るには、このような内耳や脳の細胞・回路が織りなす局所の“生(ナマ)の”姿を「その場」でリアルに計測すること、そして捉えられた現象を組織や臓器のレベルへとつなげて生体を「システム」として理解する必要があります。そこで当教室では、医工連携により独自に開発・最適化した計測技術を組み合わせながら、動物モデルを題材に、生体内in vivo局所計測にこだわり、“内耳”と“大脳聴覚野”を中心としたユニークな研究を展開しています。もちろん、組織学的・生化学的・分子生物学的手法も使っています。
近年、中年期の難聴が認知症の強いリスクになることが医学的に示され、脚光を浴びるようになりました。また、難聴はうつ病にも関連することが知られていますし、自閉症では聴覚過敏が大きな問題です。このような視点を踏まえ、現在、聴覚と脳疾患の研究も始めています。また、偶然に“中耳”の分化や発達に重要な遺伝子も見出し、その解析も進めています。
教室訓として「情熱・挑戦・創造」を掲げ、個性豊かな自慢の教室員とともに、生命医科学の発展のため、日々楽しくやっています。物理や化学の専門家との共同研究も盛んです。他大学の理学工学系・医学生物学系の研究者が集う会も主催しています。研究に上下はありません。突拍子もないアイデアを持った若人は特に大歓迎です。一緒に、何か新しいことをしましょう! ご訪問はいつでもウエルカムですので、当教室に興味をお持ちの方は、お気軽に、ご連絡ください。統合薬理学教室をどうかよろしくお願いします。
研究内容
NEWS
大学院生、留学生
募集中!
現在、統合薬理学では、大学院生(修士、博士)、海外からの留学生を募集しています。
- 分子と器官機能の関係に興味がある!
- 病気に興味があって、患者さんの役に立ちたい!
- 誰もやっていないような研究がしたい!
『ナンバーワンよりオンリーワン』
- 何か新しい研究分野を自分で作ってみたい!
『異分野融合研究』
といった、熱意のある方は、
教授 日比野まで!
