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【開催報告】 第4回 大阪大学 健康・医療クロスイノベーション免疫セミナー「免疫×老化」(2023年2月27日開催)

  • 活動実績
  • 2023年3月7日

写真:パネルディスカッション「老化と免疫の複雑な関係」の様子


■主  催:
大阪大学大学院医学系研究科・医学部附属病院
産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ

■共  催:
大阪大学免疫学フロンティア研究センター

■開催日時:
令和5年2月27日(月) 16時30分~18時30分

■開催形式:
オンライン開催(CoMIT棟6階会議室から生中継)

■参加者数:
407名(大学194名(他大学42名)、企業等213名

プログラムの詳細はこちらをご参照ください。
過去の様子は公式YouTubeチャンネルにて一部公開予定


 産学連携・クロスイノベーションイニシアティブでは、本学の免疫学が長い歴史と伝統を持ち、免疫学研究の世界的な拠点の一つとして、著名な研究者が多く集まり世界トップレベルの最先端研究を行っていることに鑑みて、本学の「免疫」の研究内容を企業や一般の方にも継続的に届けていくことで、免疫に関する知識を広く啓発するとともに、大阪大学と様々な事業業態の方々が、企業間・組織間の垣根を越え、協働・共創するクロスイノベーションを創出することを目指し、「大阪大学健康・医療クロスイノベーション免疫セミナー」を免疫学フロンティア研究センターと連携して、定期的に開催している。

 第4回目の本セミナーは、「免疫×老化」をテーマとして、熊ノ郷淳 医学系研究科長による、老化研究の現状及び免疫と老化の関連についての紹介を踏まえた「開会挨拶」を皮切りにオンラインLive配信により合計407名もの参加を得て開催した。

 加齢に伴う免疫恒常性の破綻は、免疫老化とよばれ、様々な加齢関連疾患の発症や病態形成に関与していることが知られているものの、そのメカニズムの全容は明らかになっていない。加速する高齢化社会の中で解明が急がれる「免疫老化」に関する最新の研究成果について、当該分野では世界第一線の研究者である原英二 教授(本学微生物病研究所 遺伝子生物学分野/免疫学フロンティア研究センター 老化生物学)、中神啓徳 寄附講座教授(医学系研究科健康発達医学寄附講座)及び中村修平 准教授(医学系研究科 生化学•分子生物学講座 遺伝学/生命機能研究科高等共創研究院)に貴重な講演をいただいた。

 パネルディスカッション「免疫と老化の複雑な関係」では、座長にXIIサブディレクターであり、本研究科免疫細胞生物学の石井優 教授を迎え、基調講演の原英二 教授、講演1の中神啓徳 寄附講座教授、講演2の中村修平 准教授の4名の登壇により、「老化は病か?」、「100年後のヒトの寿命や社会はどのようになっているか?」等の問いに答える形で、臨床や産学連携の観点も踏まえ、老化予防や健康寿命の延伸について熱い議論が展開された。最後にXIIディレクターの藤本学教授から、セミナーの纏めを踏まえた閉会挨拶があった。今回は「老化」が及ぼす疾患の仕組みから、免疫老化や老化予防に関する最先端の研究成果まで大変充実した内容のセミナーとなり無事成功裏に終了した。