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【開催報告】第5回 大阪大学 健康・医療クロスイノベーション免疫セミナー「免疫を視て、診る」(2024年1月9日開催)

  • 活動実績
  • 2024年2月27日

◆写真:パネルディスカッション「みる技術の産業化と今後の発展性」の様子
[左]松井 崇浩 准教授 [中]菊田 順一 教授 [右]井上 隆弘 教授

【主 催】
 大阪大学大学院医学系研究科・医学部附属病院 産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ
【共 催】
 大阪大学免疫学フロンティア研究センター
【開  催  日】 2024年1月9日(火) 16:30~19:00
【開催方式】オンライン開催(CoMIT棟2階セミナー室Aからライブ配信)
【参加者数】256名


プログラムの詳細はこちらをご参照ください。
過去の様子は公式YouTubeチャンネルにて一部公開予定


 産学連携・クロスイノベーションイニシアティブ(以下、XII)では、本学の免疫学が長い歴史と伝統を持ち、免疫学研究の世界的な拠点の一つとして、著名な研究者が多く集まり世界トップレベルの最先端研究を行っていることに鑑みて、本学の「免疫」の研究内容を企業や一般の方にも継続的に届けていくことで、免疫に関する知識を広く啓発するとともに、大阪大学と様々な事業業態の方々が、企業間・組織間の垣根を越え、協働・共創するクロスイノベーションを創出することを目指し、「大阪大学健康・医療クロスイノベーション免疫セミナー」を免疫学フロンティア研究センターと連携して、定期的に開催している。

 第5回目の本セミナーは、「免疫を視て、診る」をテーマとして、近年発展が著しい「生体イメージング」技術により明らかになった免疫細胞の動態や、病理診断、薬効評価・創薬研究などの最先端の研究を紹介するとともに、新たな治療戦略や産業化の可能性を議論することを目的に開催した。


◆写真
[左]開会挨拶:貴島 晴彦 XIIサブディレクター [右]レビュートーク:石井 優 教授

 大阪大学大学院医学系研究科副研究科長/XIIサブディレクターである貴島 晴彦 教授の開会挨拶ののち、生体イメージングの先駆者である大学院医学系研究科/免疫学フロンティア研究センターの免疫細胞生物学 石井 優 教授によって、レビュートーク「イメージング技術の進歩がもたらした免疫・炎症・がんの『見える化』」が行われ、これまでの免疫研究の歴史、及び生体イメージング技術の発展により明らかになった免疫細胞の動態や今後のがん診断・治療等の医療への応用について総論となる貴重な講演をいただいた。

 続いて、神戸大学大学院医学研究科 免疫学の菊田 順一 教授(本研究科 免疫細胞生物学 招へい教員)による講演1「イメージングによる免疫の理解と新規創薬標的の発見」、及び本学医学部附属病院 病理部・病理診断科 副部長の松井 崇浩 准教授による講演2「切らないがん診断・光診断技術の開発」が行われ、各々生体イメージング技術による最新の研究成果に関する貴重な講演をいただいた。今後の患者にやさしい検査・治療の実現に大いに期待を馳せた大変興味深い講演であった。

 パネルディスカッション「みる技術の産業化と今後の発展性」では、座長にXIIオフィサーであり、本学共創機構 機構長補佐である井上 隆弘 教授を迎え、講演1の菊田 順一 教授及び松井 崇浩 准教授をパネラーとして3名の登壇により、オンライン参加者からの質疑応答を含め、産学連携の観点から、生体イメージング技術を駆使した新たな診断方法や治療への応用、並びに産業化の可能性について活発な議論が展開された。最後に、XIIサブディレクターであり、本セミナーを企画された石井優教授から、本セミナーの纏めを踏まえた閉会挨拶があった。今回は新年早々の開催にも関わらず、多数の参加者を得て、大変充実した内容のセミナーとなり無事成功裏に終了した。