

緑内障

1. 網膜神経節細胞死のメカニズムの研究
現時点で緑内障患者の視野障害の進行を抑えるには、網膜神経節細胞が正常に機能しうるレベルにまで眼圧を下降することが唯一確実な治療法です。すなわち、眼圧を下降することそのものが神経保護治療となっているといえます。しかし、眼圧が十分に低くコントロールされているにもかかわらず視野障害が進行する症例が存在することも事実です。
緑内障では網膜神経節細胞死がその病態に大きく関わっているため、網膜神経節細胞死のメカニズムの解明により、細胞死の過程のどこかに抑制をかける薬物、遺伝子操作などの手段が緑内障の新しい治療となりえることが期待されています。そこで当教室では、培養網膜神経節細胞の実験系を用いて、網膜神経節細胞死のメカニズムを解明しようとしています。




