大阪大学医学部形成外科

専攻医募集

postgraduate medical training
大阪大学形成外科学教室 教授 久保 盾貴

研修医・学生の方へ

大阪大学形成外科研修プログラムでは、グループ全体の症例数は年間12,000例以上にのぼり
たくさんの症例を経験することが可能です。
また、多種多様な症例を経験できることも本プログラムの特色です。
連携施設として地域中核病院が多いため、乳房再建や頭頸部再建のような
がん切除後の再建を多く研修できる施設もありますし、関西の小児医療の中心である
大阪母子医療センターと兵庫県立こども病院も本プログラムの連携施設です。
三次救急を行っている施設も多く、顔面外傷や四肢外傷など
外傷を多く研修できる施設もございます。
また、全国各地の大学から入局されるのも大阪大学形成外科の特徴のひとつです。
2019年に新専門医制度が始まって以来の入局者の出身大学としては大阪大以外に、
愛媛大・大阪医科薬科大・大阪公立大・香川大・金沢大・関西医大・近畿大・神戸大・
産業医大・滋賀医大・東北大・徳島大・鳥取大・奈良医大・新潟大・福井大・宮崎大・
和歌山医大・海外の大学と様々です(2023年12月時点)。
将来的に学位取得や留学を希望される方もいらっしゃるかと思います。
大阪大学形成外科では、過去に多数の学位取得者や留学経験者を輩出しております。
現在も臨床研究および基礎研究において、多数のプロジェクトを遂行しております。
その他、若手医師の手術手技向上、および先進的な手術手技開発を目的として、
ご遺体を用いた教育・研究のための解剖(Cadaver surgical training、CST)を
積極的に行っております。
最後になりますが、大阪大学形成外科学教室はアットホームな雰囲気であることも
魅力の一つです。少しでもご興味を持たれた方は、ぜひ一度ご見学にお越しください。
連絡先:psurg☆psurg.med.osaka-u.ac.jp(☆を@に変更してご連絡ください)

大阪大学医学部形成外科の特徴

乳房再建

近年急増している乳がん手術症例に対する乳房再建術を古くから行っており、その症例数は関西でもトップクラスです。
最近保険適応となった乳房インプラントを始め、自家脂肪組織を用いた方法(皮弁法、注入法)、乳房縮小術を応用した方法、
3Dイメージング・プリント技術の応など、多様な手法を駆使して患者さんの生活の質を向上するQOLサージャリーを目指しています。

マイクロサージャリーを駆使した頭頸部再建

大阪大学附属病院では、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、消化器外科、脳神経外科のアクティビティーが高く、
進行がんに対しても積極的に外科治療を行っています。
その結果、形成外科による再建が必要となる症例が多くあり、各科と協力して手術を行っております。
これらの分野では日本有数の実績を誇っています。

血管腫・血管奇形に対する治療

2007年から血管腫・血管奇形の専門外来を設け、これまで診断の難しかった先天性血管奇形の治療に取り組んでおります。
病変血管のCT画像を解析してつながりの異常な部分を数学的にあぶり出したり、圧縮縫合することで切らずに異常血管のみを
消滅させたりといった阪大形成外科オリジナルな手法の開発も盛んで、日本全国から症例が集まってきております。

顔面神経麻痺

ベル麻痺やハント症候群などによる顔面神経麻痺の後遺症に対する外科的治療(動的・静的)を積極的に行い、
患者さんのQOL向上を目指しています。
また、外傷や手術による顔面神経損傷に対する神経再建術も数多く行っており、
当科で開発・発表した神経過誤支配の少ない再建法を用いることでその治療成績は飛躍的に向上しております。

先天異常

多指(趾)症、合指(趾)症、口唇口蓋裂、漏斗胸、小耳症、眼瞼下垂などの治療を行っています。
先天異常は、手術後も成長とともに機能的,整容的変化が伴ってきます。
患者さんのQuality of Life(生活の質)を常に高いレベルに維持するため、
患者さん一人ひとりを長期にわたり他科とも協力しながら診療しています。

難治性潰瘍に対する治療

縦隔洞炎、褥瘡、下腿潰瘍などの難治性潰瘍に対しても皮弁や持続陰圧吸引療法を応用して高い治療成績を上げております。
また、当科で開発した耳介皮膚を利用した遊離植皮術による難治性潰瘍は世界的にも高い評価を得ております。

高度救命救急センターとの集学的治療

国内初の重症救急専門施設として開設された、大阪大学医学部附属病院の高度救命救急センターは国内でも有数の施設です。
ドクターヘリも常時運航され、顔面多発外傷、重度熱傷、切断指(肢)など高度で専門的な治療が求められる症例を
広く受け入れています。
当科ではそのような重症症例に対しても対応できるよう、常に救命センターと連携をとって治療を行っています。

眼瞼下垂や眼瞼内反症の治療

眼瞼下垂や眼瞼内反症は頻度の高い疾患ですが、腱膜固定術など通常の術式から、
皮弁術など当科独自の治療まで駆使し治療に当たっております。

下肢静脈瘤の治療

下肢静脈瘤抜去切除術や血管内レーザー焼灼術、薬剤を用いた硬化療法など下肢静脈瘤にはたくさんの手術術式がありますが、
当科では疾患に応じてどの術式も施行可能であり、高い治療成績を上げております。
この分野では、世界的に評価される新治療法も開発し、患者さんのQOLの向上に貢献しております。

リンパ浮腫に対するリンパ管静脈吻合

顕微鏡を用いて径0.5mmほどのリンパ管と静脈の吻合を行うリンパ管静脈吻合術は、
スーパーマイクロサージャリー技術を用いて行われます。
乳がんや婦人科疾患の手術後や外傷などで発症する上肢や下肢のリンパ浮腫に対して手術が行われ、
院内だけでなく他院からの紹介も多く、良好な成果を上げています。

専攻医募集要項

大阪大学形成外科では形成外科専攻医を募集しています。
将来、基礎研究をしようという方を歓迎します。
※なお、本専門研修プログラムは、一次審査を通過したものであり、二次審査を踏まえて修正・変更がある可能性があることをご承知おきください。
大阪大学医学部附属病院卒後教育開発センター
大阪大学医学部附属病院卒後教育開発センターのWEBサイトでも
専攻医募集の詳細が記載されておりますのでそちらもご確認ください。
© Department of Plastic Surgery Osaka University Graduate School of Medicine ALL RIGHT RESERVED.
大阪大学医学部形成外科 〒565-0871 吹田市山田丘2-2-C11