住所: |
〒565-0871大阪府吹田市山田丘2-2 |
科長: |
立花 功 |
電話: |
06-6879-3833 |
FAX: |
06-6879-3839 |
E-mailアドレス: |
respimed3.med.osaka-u.ac.jp |
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免疫アレルギー内科(免疫アレルギーグループ) |
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---なぜかと問いかけ難病克服に挑戦する--- |
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*全身を診る医師の養成。 |
発赤、腫脹、発熱、疼痛、これらは炎症を示す所見です。私たちは、免疫システム破綻による炎症を病態の中心にとらえます。免疫疾患によって冒される臓器は多岐にわたり多様な病態(全身性炎症、関節炎・筋炎、呼吸器不全、腎障害、神経障害、心不全など)を対象に診療を行うことが免疫アレルギー内科の特徴です。「多臓器に注意を払い、全身をしっかり診る」診療を行っています。
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*生物学的製剤を使いこなし炎症を制御する専門医の養成。 |
後期研修では専門性の高い自己免疫疾患、アレルギー疾患の診療に熟練していただきます。さらに免疫学の著しい進歩の成果として免疫制御蛋白質を特異的に阻害する生物学的製剤が登場しました。当教室では世界で初めて抗IL-6受容体抗体を臨床導入しています。こうした治療を先導する医師を養成します。また、大学内に留まらず大阪都市圏の免疫アレルギー内科関連病院の医師達と定期的に会合を持ち、活発に交流しています。
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*大阪大学で専門医の次に目指すもの、それは医学者です。 |
一般病院にはない大学の特徴は研究にあります。研究こそ、新しい医学を切り開くものでこれは大阪大学の使命と考えています。「なぜかと問いかける」伝統的に研究指向の強い内科学教室として、医学の進歩を夢見る教室員が集まっています。なぜ、研究することを薦めるのか。3〜5年間、臨床の現場で一生懸命に臨床に携われば、専門医として一定のレベルに達します。初診で免疫アレルギー疾患の患者さんを診察すれば、予後に関してある程度推測できるようになります。しかし一方、現在の医療では満足する結果がでない疾患があることを経験します。そのときに、自分に何ができるのかと悩みます。その悩みを解決するひとつの糸口が研究活動です。教科書を読んで実践する医学から、医学を創る立場に立ち、難治性疾患を治す、免疫疾患の根本治療を目指します。
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*抗IL-6受容体抗体による先進治療の試み。 |
岸本忠三前教授より続く教室の主要テーマであるIL-6の病理的意義の研究、抗IL-6受容体抗体を用いた難治性免疫疾患の克服を試みています。生物学的製剤投与による免疫動態の解析、新規抗アレルギー物質、強皮症の皮膚硬化測定装置、くり込み薬の開発など個々の教室員の発想を大切にしたユニークな研究を展開しています。
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<免疫アレルギー内科連絡先> |
住所: |
〒565-0871大阪府吹田市山田丘2-2 |
科長: |
熊ノ郷 淳 |
電話: |
06-6879-3833 |
FAX: |
06-6879-3839 |
E-mailアドレス: |
niken.jimuimed3.med.osaka-u.ac.jp |
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癌免疫研究室(癌免疫グループ) |
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もともとは、旧第3内科時代に、「造血細胞の分化や悪性化機構を研究すること」ならびに「造血器悪性疾患に対する治療」をその活動の中心に置いて誕生したグループです。それらは、第3内科伝統の免疫学をベースに置いています。
我々は、独自に、白血病や種々の固形癌に高頻度に発現しているWT1遺伝子の遺伝子産物であるWT1タンパクが癌抗原であること、つまり、生体の免疫系により認識され癌細胞の拒絶に重要な役割を演じることを発見しました。現在では、この発見をもとに、癌に対する免疫治療を中心に、研究・診療活動を続けています。我々の開発したWT1を標的とした癌に対する免疫療法(WT1ペプチドワクチンなど)は、基礎実験や生物学的理論がベースにある、つまり、科学的根拠に基づいたものであります。そして、それは、今や、日本だけでなく、ヨーロッパやアメリカにも広がりつつあります。対象疾患は、造血器腫瘍に限らず、種々の固形癌にも及びます。
診療科としては免疫アレルギー内科に籍を置き、その中の「癌免疫部門」として活動しています。扱う疾患は、当然、種々の悪性疾患であります。また、抗癌剤による化学療法も必要に応じて行っており、つまり、悪性疾患を持つ患者さんの治療や全身管理を行います。
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<癌免疫研究室連絡先> |
住所: |
〒565-0871大阪府吹田市山田丘2-2 |
代表: |
岡 芳弘 |
電話: |
06-6879-3835 |
FAX: |
06-6879-3839 |
E-mailアドレス: |
yoshiimed3.med.osaka-u.ac.jp |
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感染病態研究グループ |
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免疫セマフォリン分子群による免疫応答制御機構の研究 |
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生命が発生する過程では、いろいろな細胞が増殖・分化し、脳、神経、心臓、血管、肺、腸などの組織・器官を作っていきます。一旦体作りが終了すると、今度は外界に存在しているウイルス、細菌などの病原体から身を守るために免疫システムを働かさねばなりません。
セマフォリンは、従来発生段階の神経ネットワーク形成に関わる神経ガイダンス因子とされてきた分子群です。私たちの研究グループでは、2000年に世界で初めて、免疫系で必須のセマフォリンSema4Dの存在を明らかにしたのを端緒にして、その後も次々とアレルギーや自己免疫疾患に関わるセマフォリンを発見しました。現在免疫系で機能するセマフォリンは「免疫セマフォリン」の名称で呼ばれ、「我が国発の免疫調節分子の新しいパラダイム」として高く評価されています。これら一連の研究成果に触発され、多発性硬化症、アトピー性皮膚炎などの免疫疾患はもとより、骨粗鬆症、神経疾患、心臓の突然死の原因など、セマフォリンが「病気の鍵分子」であることが国内外の研究グループから相次いで報告され、現在セマフォリン分子群は疾患治療の新たな創薬ターゲットとしても注目を集めています。
更に私たちの研究グループの画期的な成果として、最新のイメージング技術を駆使することにより、リンパ管から分泌されるセマフォリンSema3Aが、免疫細胞が体内を移動する際のナビゲーター役を果たしていることを発見しました。関節リウマチなどの自己免疫疾患、炎症疾患、がんの転移などは、いずれも細胞が病巣に移動することによって引き起こされます。私たちの研究グループでは、免疫細胞やがん細胞の「動き」を標的とした新しい免疫難病、アレルギー、がん転移制御のための治療法・薬剤開発を行っています。
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代表的な論文 |
- Hayashi T et al. Nature (article AOP) 2012.
- Muramatsu R et al. Nat Med. 17:488-94. 2011.
- Nogi T et al. Nature. 467:1123-1127, 2010.
- Takamatsu H et al. Nat Immunol. 11: 594-600, 2010.
- Suzuki K. et al. Nat Immunol. 9: 17-23, 2008.
- Suzuki K et al. Nature 446: 680-684, 2007.
- Takegahara N. et al. Nat Cell Biol. 8: 615-622, 2006.
- Toyofuku T. et al. Nat Neurosci. 8: 1712-1719, 2005.
- Toyofuku T et al. Nat Cell Biol. 6: 1204-11, 2004.
- H. Kikutani and A. Kumanogoh. Nat. Rev. Immunol. 3: 159-167, 2003.
- Kumanogoh A. Nature 419: 629-633, 2002.
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<感染病態グループ連絡先> |
住所: |
〒565-0871大阪府吹田市山田丘2-2 |
代表: |
熊ノ郷 淳 |
電話: |
06-6879-3837 (豊福 利彦) |
FAX: |
06-6879-3839 |
E-mailアドレス: |
toyofukuimed3.med.osaka-u.ac.jp |
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