大阪大学大学院医学系研究科
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分子病態生化学
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Department of Molecular Biology and Biochemistry, Graduate School of Medicine, Osaka University
大学院生、研究者の方へ
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大学院学生と研究者の方へ

大学院学生の教育につきましては、大学院学生が医学・生命科学上の種々の重要な問題を解決するための研究を自ら行う上で、「研究の進め方」や「研究技術」から「論文の作成・発表」まで研究者としてのトータルな基本能力を修得することが必須であると考えており、大学院学生にはこの基本形を修得できるように指導したいと考えています。そのための私の基本的な教育方針は次のとおりです、(1)蛋白質化学、分子生物学、および細胞生物学等における実験技術を修得するように指導します。(2)これらの技術は、一つの研究テーマを遂行する上で修得してもらい、修得した技術をどのように研究テーマに応用してその研究テーマを終了させるかを指導します。(3)一つの研究テーマが終了すれば、その成果をいかにして学会や論文に発表するかを指導します。これらの基本的教育方針は医学部出身者と医学部以外の出身者で区別することなく、この方針に基づいて、私は大学院学生が将来、基礎医学・生命科学あるいは臨床医学の分野において独立した研究者として活躍できるようにしたいと考えています。テーマの決定は個人の希望を尊重しますが、研究室の方向性やそれまでの実績に基づいて決定して、責任を持って指導したいと思います。

これらの研究遂行のための方法論に加えて、「何のために研究するのか」という命題について、おりに触れて示していきたいと考えています。これは、私の出会った先生方から学んだ事柄や私なりに研究生活を通じて考えてきた研究に対する「構え方」や「立ち振る舞い」のようなものです。一番大切なことは、研究は人類の知的共有財産を増やし教科書に新しい知見を加えることと理解しています。再現性の高い物質的基盤に基づいた実験結果を発表することがこの壮大な計画に貢献できると思っています。このような意味を研究を通じて大学院生に伝えていきたいと思っています。

研究者(博士号取得者)の方にも特別研究員(ポスドク)として研究に加わってもらっています。研究室の状況と各人の背景や興味に対応してテーマを設定していきます。将来、教員ポストや企業の研究職に就けるように、自らの力で困難な研究課題にチャレンジしてもらいたいと思います。そのためのサポートを行います。私達の研究室は医学系研究科に所属しますが、研究遂行上に必要な多様な考え方が生み出される集団を作るために、積極的に背景の異なる研究者を受け入れたいと考えています。実際に、研究室は色々な学部出身者で構成されています。面白いことにチャレンジしてみたいという情熱のある方を求めています。

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大阪大学大学院医学系研究科 分子病態生化学
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