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計画研究01

組織幹細胞の維持と分化の制御機構
研究代表者: 鈴木 淳史

研究概要

上皮管腔組織の形成や伸長を伴う器官発生や再生の過程では、組織幹細胞の秩序正しい増殖や分化によって、必要な時に必要なだけ上皮細胞が供給されるシステムが必要です。そのため、上皮管腔組織形成の分子機構を理解するには、組織幹細胞の維持や上皮細胞への分化決定を制御する分子機構の解明が必須といえます。そこで本研究では、発生過程の肝臓から組織幹細胞(肝芽細胞)を分離し、クローナルな解析系を用いてそれらの細胞運命を制御する細胞外シグナルや転写調節ネットワークを明らかにします。また、肝芽細胞から分化した胆管上皮細胞をもとに生体外で胆管形成を誘導する方法を開発し、肝芽細胞から三次元の立体構造をもった胆管の構築を目指します。以上の解析から、肝臓において、組織幹細胞が上皮細胞へと分化し上皮管腔組織を形成する一連の過程を制御する分子機構を明らかにし、組織幹細胞を用いた再生医療の実現や癌幹細胞による組織形成異常の理解に貢献したいと考えています。