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計画研究02

組織幹前駆細胞の極性制御と運命決定
研究代表者: 大野 茂男
連携研究者: 廣瀬 智威
連携研究者: 中谷 雅明
連携研究者: Spyros Goulas
連携研究者: 佐々木 和教

研究概要

上皮管腔組織が示す三次元的な構造は、階層構造を示す多様な細胞集団により担われていることがわかっています。したがって、上皮管腔組織の形成・維持と破綻の仕組みを理解するためには、それを構成する細胞集団の階層構造の理解と、その起源となる組織幹細胞や前駆細胞(幹前駆細胞)の理解が必要です。

本研究においては、幹前駆細胞とがん幹細胞の実験系や研究成果が蓄積している乳腺組織をモデルとして、「組織幹前駆細胞の自己更新や運命決定の分子機構」、「組織幹前駆細胞とがん幹細胞との関係」を、「細胞極性制御」という独自の切り口で解析します。細胞極性の制御系は細胞骨格や小胞輸送の制御を通じて、細胞骨格や細胞接着を制御している事がわかっています。この「細胞の形の制御系」と細胞の増殖・分化・死・老化などの「細胞の運命の制御系」がどのように関わっているのか、その解析を通じて、これまで不明であった上皮管腔組織の形成・維持と破綻の機構に関わる新たな側面を分子レベルで明らかにできると考えています。これを通じて、上皮管腔組織の形成・維持と破綻の根底にある普遍的な機構、組織特異的な機構の解明を目指します。