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公募研究

平成24〜25年度: 公募研究11

分泌経路のリモデリングが上皮管腔組織形成に果たす必須の役割
研究代表者: 中村 暢宏
連携研究者: 石田 竜一

研究概要

細胞群が集合して管腔を形成するためには,細胞が組織の内と外を感知して,表裏の区別(極性)を獲得する必要があります。そのためには,細胞に内と外の仕切りがはっきりと形作られ,細胞膜タンパク質や分泌タンパク質が,目的地(組織の内側と外側)に向かって正確に仕分けられ,輸送される必要があります。このタンパク質の目的地に応じた仕分けと発送を担当しているのがゴルジ体です。管腔形成時にゴルジ体が細胞の頂端面側に移動することが重要らしいのですが,その移動の機構や意義には不明の点が多く残されています。一方最近,ゴルジ体を通らない新規なタンパク質輸送経路(ゴルジ・バイパス経路)があって,それが細胞極性の獲得や維持に何らかの機能を果たしているらしい事が明らかになってきました。そこで,私達は,培養細胞とゼブラフィッシュ個体を材料として,ゴルジ体を中心とする分泌経路が管腔形成にともなってどのようにリモデリングされるのかを分子レベルで明らかにし,細胞の中から管腔形成のメカニズムを理解することを目的として研究を進めています。