教授ご挨拶
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山下俊英人々は病気になっても、それまでと変わらない暮らしをしたいと願っています。命のある限り健やかに暮らしたいと考えています。しかしながら脳血管障害、脳や脊髄の外傷などにより、手足が動かなくなったり、会話ができなくなったりすると、なかなか元には戻りません。

私たちは神経系の後遺障害の克服につながる基礎研究と開発研究を行っています。脳や脊髄では個々の神経細胞が独立して働いているのではなく、互いにネットワークを作って機能しています。このネットワークが損傷されると、回復することは極めてまれです。もしも失われたネットワークを修復させることができれば、中枢神経障害を治療することができるようになると考えられます。最近の数年間で、失われたネットワークが再生しないメカニズムがある程度わかってきました。私たちは、新たな神経再生治療法の確立を目指して、研究を行っています。また同時に、神経回路の修復過程における神経回路のダイナミクスという課題に統合的アプローチで迫りたいと考えています。

 
大阪大学栄誉教授
大阪大学大学院医学系研究科 分子神経科学 教授
大阪大学大学院医学系研究科 創薬神経科学 世話教授
大阪大学大学院生命機能研究科 教授 (兼任)
免疫学フロンティア研究センター 主任研究者 (兼任)
山下 俊英
【略歴】  
平成2年 大阪大学医学部医学科卒業
平成2年〜平成6年 大阪大学医学部脳神経外科にて臨床に従事
平成6年〜平成8年 大阪大学大学院医学系研究科博士課程(脳神経外科)
平成8年〜平成10年 大阪大学大学院医学系研究科 機能形態学講座 助手
平成10年〜平成12年 ドイツマックスプランク研究所 研究員
平成13年〜平成15年10月 大阪大学大学院医学系研究科 ポストゲノム疾患解析学講座 助教授
平成15年11月〜平成19年11月 千葉大学大学院医学研究院 神経生物学 教授
平成19年12月〜現在 大阪大学大学院医学系研究科 分子神経科学 教授
平成21年4月〜現在 大阪大学大学院生命機能研究科 教授(兼任)
平成29年4月〜 大阪大学免疫学フロンティア研究センター 主任研究者(兼任)
平成29年4月〜 大阪大学栄誉教授の称号付与
平成30年7月〜 大阪大学大学院医学系研究科 創薬神経科学 世話教授
【受賞】
2005年 Ameritec Prize (米国); 2006年 千葉銀ひまわり賞; 2006年 第6回バイオビジネスコンペJAPAN優秀賞; 2010年 第6回日本学術振興会賞; 2011年 第29回大阪科学賞;  2014年 文部科学大臣表彰科学技術賞;  2012,2013,2014年 大阪大学総長顕彰
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