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【開催報告】 第3回 大阪大学 健康・医療クロスイノベーション免疫セミナー「免疫×がん」(2022年7月25日開催)

  • 活動実績
  • 2022年8月5日

写真:パネルディスカッション「免疫力でがんは防げるか?」の様子

【開催日】2022年7月25日(月)15時30分~17時30分
【場 所】オンライン開催(Zoom/LIVE)
【参加者】288名(オンラインLive配信)
プログラムの詳細はこちらをご参照ください。
過去の様子は公式YouTubeチャンネルにて一部公開予定


「大阪大学 健康・医療クロスイノベーション免疫セミナー」は、本学の免疫学が長い歴史と伝統を持ち、免疫学研究の世界的な拠点の一つとして、著名な研究者が多く集まり世界トップレベルの最先端研究を行っていることを鑑みて、本学の「免疫」の研究内容を企業や一般の方々にも継続的に届けていくことで、免疫に関する知識を広く啓発するとともに、大阪大学と様々な事業業態の方々が、企業間・組織間の垣根を越え、協働・共創するクロスイノベーションを創出することを目指し、免疫学フロンティア研究センターと連携して、昨年度より定期的に開催しているものです。
 第3回目の本セミナーでは、「免疫×がん」をテーマに揚げ、日本人の死因の第一位である「がん」に対する第四の治療法といわれている免疫療法に関する最先端の活動成果・研究成果を共有し議論を深めることを目的にオンラインにて開催いたしました。
 熊ノ郷 淳医学系研究科長によるがん免疫治療の研究動向を踏まえた開会挨拶ののち、基調講演に本研究科血液・腫瘍内科学の保仙 直毅教授を、講演者に本研究科臨床腫瘍免疫学共同研究講座の和田 尚特任教授(常勤)及び国立がん研究センター先端医療開発センター 免疫トランスレーショナルリサーチ分野 ユニット長を兼任されている本研究科呼吸器・免疫内科学の小山 正平特任准教授を迎え、がんに対する免疫療法として、CAR-T細胞療法、制御性T細胞の制御によるがんワクチンや創薬の可能性、並びに免疫チェックポイント阻害剤の3つの免疫療法について、最先端の研究成果に関する講演が行われました。
 また、パネルディスカッションでは、「免疫力でがんは防げるか?」をテーマに、講演者の保仙 直毅教授、和田 尚教授に加え、皮膚科学の藤本 学教授の3名により、「この10年間で飛躍的に進歩した免疫療法によってがんは治せるか」、「がんを予防することはできるか」、という2つの論点を中心に、今後の産学連携による免疫療法の展開の課題なども踏まえ、熱い議論が展開されました。最後は主催者の産学連携・クロスイノベーションイニシアティブのディレクターであり、本研究科の副研究科長である藤本 学教授の閉会挨拶で幕を閉じました。参加者からも、初心者にわかりやすい説明から最先端の研究成果まで大変充実した内容で興味深く聴講できたとのご意見も寄せられ、288名もの参加を得て無事成功裏に開催することができました。
 産学連携・クロスイノベーションイニシアティブでは、今後も「免疫」をテーマに本セミナーを継続して開催してまいる所存ですので、今後取り上げてほしテーマやご意見などがありましたら、本サイトの「お問い合わせ」までお寄せいただけると幸甚です。