大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学大阪大学医学部附属病院 血液・腫瘍内科Department of Hematology and Oncology, Osaka University Graduate School of Medicine.

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治験・臨床研究

治験

細胞や動物実験による研究の結果を基に、様々な疾患に対して新しい薬剤が次々に開発されています。長い検証期間を経て、国に医薬品として申請するために必要な解析を行う最終段階の臨床研究を治験と呼びます。治験では、実際の患者さんに薬剤を投与して、有効性と副作用について検証します。副作用・合併症の評価が定まっていないというリスクがある一方で、認可された治療薬で十分な効果が得られていない患者さんにとっては、新規薬剤の治療が可能となるという利点もあります。日本の医療の向上のため、私達は積極的に治験研究に協力しています。
現在、下記の疾患を中心に様々な治験を行っています(症例登録中の疾患は赤字で示しています)。

  • 多発性骨髄腫
  • 成人急性骨髄性白血病
  • 成人急性リンパ性白血病
  • 悪性リンパ腫
  • 慢性骨髄性白血病
  • 骨髄増殖性腫瘍(骨髄線維症、真性多血症、本態性血小板血症)
  • 骨髄異形成症候群
  • 特発性血小板減少性紫斑病
  • 発作性夜間ヘモグロビン尿症
  • 温式自己免疫性溶血性貧血
  • 寒冷凝集素症
  • 造血幹細胞移植合併症

同窓会員の先生方は症例登録中治験の詳細をご確認できます(同窓会ページと同じパスワードをご入力ください)

臨床研究

残念ながら、完璧な治療方法が確立されている病気はありません。私達は、日々の診療で得られる検査や治療の結果を広く解析する事で、個々の患者さんの治療だけでなく、血液疾患に対する治療方法の進歩に役立てたいと考え、日本全国の研究組織(W-JHS、JALSGなど)との共同研究に参加しています。また、大阪大学の関連病院でHANDAI CBCという研究グループを結成し、自分たちの経験から研究計画を立案し、研究を行っています。

国が定めた指針に基づき、患者さんの診療に影響しない研究や研究目的の追加検査を行わない研究(診療データ、患者さんの直接同意を得て保存している検体等を用いる研究)については、当院倫理委員会の承認を得た上で、対象となる患者さんから直接同意を得ずに研究を行うことが可能となっています。患者さんが拒否できる機会を設けるために、この方法で研究を行う際は、研究の内容を公開する事が必要とされます。このような手法を「オプトアウト」といいます。

現在私達は、下記の研究をオプトアウトの手法で行っています。ご自身の記録や検体について当該研究で使うことを望まれない場合は、下記文書内に記載されている各研究の担当者までお知らせください。

  • 血液がん患者試料におけるケモカイン受容体分子の発現解析および抗体依存性細胞傷害活性の検証
  • 23175
  • 2024/9/30
  • 患者さんへの説明文書
  • 造血細胞移植後の有害事象における病態解析、及びキメラ抗原受容体細胞療法(CAR-T療法)による有害事象の解析
  • 21492
  • 2025/3/31
  • 患者さんへの説明文書
  • 日本人骨髄増殖性腫瘍患者における二次がんとしてリンパ系腫瘍の発症に関する全国調査
  • K21365
  • 2025/3/31
  • 患者さんへの説明文書
  • JALSG 参加施設において新規に発症した全 AML、全 MDS、全 CMML 症例に対して施行された治療方法と患者側因子が5 年生存率に及ぼす影響を検討する観察研究(前向き臨床観察研究)-JALSG AML/MDS/CMML Clinical Observational Study (JALSG-CS)-17
  • 19151
  • 2026/3/31
  • 患者さんへの説明文書
  • 関西骨髄腫フォーラムデータベースに登録された移植非適応かつ未治療の多発性骨髄腫患者の導入化学療法別治療成績の後方視的解析
  • 19042
  • 2024/9/30
  • 患者さんへの説明文書
  • 後天性慢性赤芽球癆における免疫抑制療法と予後追跡調査 特発性造血障害班赤芽球癆コホート調査(PRCA2016)
  • 17101
  • 2026/3/31
  • 患者さんへの説明文書
  • 多発性骨髄腫および骨髄増殖性腫瘍、骨髄異形成症候群の進行に伴う病態の解明
  • 14039
  • 2028/5/31
  • 患者さんへの説明文書
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