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「老年・総合内科医」とは?(若手医師、学生に向けて)

大阪大学老年・総合内科学は、全国でも数少ない、老年医学と総合診療学が融合した臨床教室です。超高齢社会に対応する現代医療の課題に応え、高齢者診療と総合診療における専門的技術と研究マインドを兼ね備えた医師を養成するため、さまざまな診療・研究活動に取り組んでいます。

1. 老年医学・総合診療学・サブスペシャリティーを活かした「老年・総合内科医」の育成

老年医学と総合診療学は、他診療科との連携を通じて臓器横断的な全人的医療を提供する点で、共通する要素が多い医学分野です。老年医学は特に、高齢者特有の疾患に関する幅広い知識や、医学的問題に対応する専門的な診療技術の発展に力を入れてきました。また、研究との親和性も高く、基礎研究やデジタル技術を活用した先進的な臨床研究を通じて、今後の高齢者医療を革新することを目指しています。

一方、総合診療学は、臨床推論や診察技術に基づく優れた診断能力と、幅広い年齢層の疾患に対応できるプライマリケア能力を持つ医学分野です。大阪大学老年・総合内科学では、これらの老年医学と総合診療学の強みを融合し、複雑な病態と多様な背景を持つ高齢者の医学的問題を解決するスペシャリストである「老年・総合内科医」を育成しています。

また、老年・総合内科には、内科専門医を基盤とした臓器別のサブスペシャリティーを有する医師も多く在籍しており、それぞれの分野でプロフェッショナルとしての基盤を築きながら、研究のアイデアの源泉ともなるサブスペシャリティーの知見を活かして老年・総合内科医としての道を歩むことが可能です。

2. 多様なキャリアパスと柔軟な研修システム

大阪大学老年・総合内科学では、総合診療コース、サブスペシャリティーコース、老年内科コースなど、多様なキャリアパスを提供しています。これにより、各自の興味やキャリア目標に応じて、臨床と研究のバランスを自由に選択し、柔軟な研修を行うことが可能です。また、キャリアの一環として、大学院や市中病院での研究にも取り組むことを推奨しています。臨床医を目指す場合でも、研究に関わる経験は医師としての見識を深める上で大いに役立つものです。どのキャリアパスを選んでも、最終的には「老年・総合内科医」として医療に貢献できる医師を目指します。

3. 高齢者医療・総合診療のプロフェッショナルによる地域医療への貢献

私たちは、大阪大学老年・総合内科学で学んだ医師が、地域の高齢者医療や総合診療を支えるプロフェッショナルとして活躍することを目指しています。単なる診療技術の習得にとどまらず、高齢者の生活を支え、患者中心の医療を提供するための総合力を養うことを重視しています。

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