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老年・総合内科学が目指すもの

大阪大学老年・総合内科学講座が、長年研究に取り組んできた活動のキーワードをちりばめた図です。黄色いパネルの部分にあるように人はいつか必ず亡くなられるのですが寿命は人によって様々です。縦軸は生存率ですが、日常生活機能と置き換えることもできます。同じ暦年齢であっても日常生活機能が人によって異なります。これらの違いについて、一般に遺伝的に規定されている要素が4分の1、生まれてからの生活環境による要素が4分の3程度とされています。私たちは、遺伝的に規定された要素と共に、生活習慣病を中心に環境要素に関する老化促進の機序や制御可能性の検討を進めてきました。このようなアプローチは、高齢になってからも有効なものもあれば、若い時から取り組む方がより効果的なものもあります。

更に、高齢者が健康で長生きできること、あるいは健康状態によらず幸福な気持ちで老いを享受できる幸福長寿こそが大事であるという観点で、様々な手法での対策法の研究を進めています。しかも、それらの取り組みは私たちの講座だけで完結できるものではなく、様々な診療科や職種の方々、さらには医学を超えた人文系や工学系の学問とつながる必要もあります。社会の高齢化は益々進むとされますが、その中で年齢に関わらず人々が幸福を感じることが可能な社会を目指し、医学の面から貢献できることを追求し続けます。

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