はじめに(病院長挨拶)

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    センター長

    ⼤阪⼤学医学部附属病院専⾨研修プログラムについて

     この度、2年間の臨床研修プログラムを終えられて、大阪大学専門研修プログラムに参加される皆さんを心から歓迎いたします。臨床研修プログラムにおいては、医療人としての基本的な考え方と総合的な視野を持つことに重点が置かれました。しかし、医療の進歩は目覚ましく、より専門的な知識が求められるようになっています。多くの方は、やがて自分のスペシャリティーを確立していくことになると思います。阪大病院における専門研修プログラムは、将来自分が進むべき診療科やサブスペシャリティーに関する、より高い専門性を身に着ける場であります。自分のサブスペシャリティーを確立するに当たっては最初の数年間が最も大事な時期であると思います。阪大病院は最新で高度な医療を提供する全国屈指の大学病院ですが、決して単なるハイボリュームセンターではありません。常に最新の医療技術を導⼊し、医療の進歩と最新情報をアップデートに取り入れ、患者さんに最良の医療を提供することを心掛けています。また2025年5月からは新たに完成した統合診療棟が稼働いたしますが、この統合診療棟には最新の医療設備がそろっています。本研修プログラムの中で最新の医療を見て、実践して、身に着けて自身のサブスペシャリティーに⽣かしてほしいと思います。

     また、最良の医療には最新ということに加えて安心・安全というものが必要です。当院では常にe-learning などを用いて医療安全教育を行っていますし、定期的に開催される阪大病院フォーラムにおいてもしばしば医療安全をテーマに取り上げていますので、研修期間中に十分に活用してほしいと思います。

     大学病院というのは教育・研究機関でもあります。特に阪大病院は臨床研究中核病院であり、質の高い臨床研究や治験を推進するための中⼼的役割を担う病院として位置づけられています。本院で研修されるも皆様にはそのような質の高い臨床研究や治験に触れられる機会もあるかと思います。その中で、是非ともリサーチマインドも養い、日頃の臨床を⼀段レベルの高い視点で実践してほしいと思います。そうすることで、よりレベルの高い医療人として成長できるはずです。

     阪大病院での専門研修プログラムに参加された先生方が一人でも多く、優れた医療人として成長されることを望んでやみません。


    令和7年4⽉



    大阪大学医学部附属病院長 野々村 祝夫

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