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山下俊英: 網膜における慢性炎症、脳21、金芳堂、17: 2014

マイクログリアは中枢神経系における免疫担当細胞であり、網膜の神経細胞が障害を受ける緑内障などの病態において、様々な役割を担っている。生理的な状態 において、マイクログリアは不要物の貪色や神経機能の制御、組織環境の恒常性維持など、さまざまな局面で活躍している。緑内障の病態下では、マイクログリ アは細胞障害を悪化させる役割を持つとともに、細胞保護にも働くことが明らかになってきている。このマイクログリアの機能多様性は、自らが分泌するサイト カインなどによって生み出されると考えられる。さらに、周囲環境からのシグナルによってマイクログリアの性質が変化することも重要である。マイクログリア による神経細胞保護のメカニズムを明らかにすることで、「マイクログリア機能制御」による網膜疾患治療の可能性が拓かれると期待される....
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