教授
奥山 宏臣
大阪大学小児外科研修プログラムでは、初期研修修了後、卒後3〜4年目を消化器外科を中心とした一般外科研修の期間としています。この段階で、外科の基礎技術を深め、外科専門医取得に必要な症例の経験と知識の習得を目指してもらいます。
次に、卒後5年目に大阪大学医学部附属病院で小児外科研修を行います。小児外科一般手術に加えて、栄養管理、臓器移植、悪性腫瘍、低侵襲手術、新生児手術など、高難度手術を含む全ての領域を経験してもらうこととなります。
卒後6年目からは、大阪市立総合医療センターまたは大阪母子医療センターといった国内有数のハイボリュームセンターで、小児外科専門医取得に向けて研修を行います。これらの施設では、若手外科医に十分な執刀機会を提供する指導体制を整えており、膨大な手術症例をこなすことで質・量ともに十分な修練を積めるシステムとなっています。これは大阪大学小児外科関連施設の伝統であり、私たちの誇りでもあります。
十分な臨床経験を積んだ後、再度大学で臨床のトレーニングを行い、小児外科専門医を取得して頂きます。その後には、大学院進学、留学、さらに臨床医として研鑽を積む道など、各自の希望に応じた多彩なキャリアプランを支援する環境を提供しています。
異次元の少子化対策が国の最重要課題となる中、安心して子どもを産み・育てることができる小児医療体制を整備・維持すること、そしてそれを担う優秀な小児外科医の育成は私たちの最重要ミッションです。大阪大学小児外科では、小児外科医を目指す医師を、出身大学、時期を問わず広く受け入れ、活躍していただく機会を提供します。私たちの未来を担う子ども達の医療に関われることの喜びや誇りをより多くのみなさんに知っていただき、ひとりでも多くの先生が私たちの仲間となり、小児外科・小児医療を発展させてくれることを期待しています。
小児外科を表す言葉として、「こどもはおとなのミニチュアではない」があります。体重500gに満たない超低出生体重児からcarry overの成人に至るまで幅広い年齢層を対象とし、その対象疾患も消化器疾患に限らず多岐にわたります。また、こどもの発育や発達も考慮した診療は大変やりがいのある仕事です。興味がある方は是非ご連絡ください。医局員一同、お待ちしております。
豊富な症例数
大阪大学小児外科および関連施設は、近畿圏有数の豊富な症例数を有します。そのため、多くの症例に触れることができ、幅広い経験を積むことができます。
充実した研修機会
当科は、国内有数のハイボリュームセンターである大阪母子医療センター、大阪市立総合医療センターと連携しており、他にも多数の連携施設を有しています。連携施設での研修機会も豊富に整えられており、知識やスキルを向上させることができます。
研究
当科は、研究にも力を入れており、research mindを持ったacademic surgeonの育成を目指しています。その研究成果は、医療現場にもフィードバックされ、より高度で質の高い医療に繋がっています。
働きやすい環境
当科は、出身大学を問わず、多様な人材が活躍することができる環境を整備しています。男性女性に関わらず、様々なライフイベントに向き合いながらも情熱をもって活躍する外科医を支援しています。自由闊達な医局環境が整っており、自分自身の考えや意見を尊重される環境で働くことができます。