PEDIATRIC SURGERY

MENU

ご挨拶

教授

渡邊 美穂

大阪大学小児成育外科教室の歴史は、1952年(昭和27年)、わが国小児外科のパイオニアの一人である植田隆先生によるヒルシュスプルング病手術に始まります。1960年(昭和35年)には、日本で初めて食道閉鎖症手術に成功しました。
1982年(昭和57年)に旧第一外科から診療科として独立し、1989年(平成元年)には正式な講座として新たな歩みを開始しました。
その後歴代教授のもとで、本教室は日本の小児外科医療を牽引してまいりました。
初代・岡田正教授は、米国より中心静脈栄養を導入した中心的存在であり、外科栄養学の発展に大きく貢献されました。また、直腸肛門奇形、胆道疾患、新生児外科など、小児外科特有の領域の診療基盤を築かれました。
第2代・福澤正洋教授の時代には、悪性腫瘍や臓器移植分野が発展し、小児外科全領域を網羅する診療・研究体制が整備されました。
第3代・奥山宏臣教授の時代には、低侵襲手術の発展と標準化が進み、腸管不全センターや胎児診断治療センターなど、多職種連携チーム医療による高度医療体制が構築されました。
そして、2025年(令和7年)11月より、私が第4代教授として教室を引き継いでおります。
現在、当科では、胎児期から成人期までを対象に、幅広い小児外科疾患の診療を行っています。消化器疾患のみならず、気道・肺疾患、胸郭異常、泌尿器疾患、骨盤内臓器疾患、体表疾患、先天性奇形、小児固形悪性腫瘍、臓器不全、小児外傷など、多岐にわたる領域に対応しています。
また近年では、産婦人科、新生児科、小児科と連携し、胎児診断・胎児治療にも積極的に取り組んでいます。出生前から成人期まで一貫して患者さんに寄り添い、多職種と協力しながら、質の高い医療を提供することを目指しています。
お子さんたちの元気な笑顔を励みに、教室員一同、日々診療・研究・教育に力を尽くしております。

診療の特色

胎児診断・胎児治療

2015年に胎児診断治療センターが設立され、産婦人科、新生児科、小児科、小児外科をはじめとする多診療科が連携した診療体制を構築しています。出生前から成人期まで一貫した質の高い医療を提供するとともに、倫理的・心理的支援にも配慮したチーム医療を実践しています。

新生児治療

胎児診断の利点を生かし、出生直後から最適な治療介入ができる体制を整えています。患者さん一人ひとりの病態に応じた、低侵襲で質の高い治療を目指しています。

栄養・腸管不全

短腸症候群を含む腸管機能不全に対する中心静脈栄養管理に積極的に取り組んでいます。2020年には腸管不全センターを開設し、小腸移植も含めた多職種連携医療を推進しています。

臓器移植

1998年に開始した肝移植は150例を越え、5年生存率92%という良好な成績を収めています。現在では成人診療科とも連携し、肝移植、小腸移植、腎移植を行っています。

小児悪性腫瘍

毎月開催する小児腫瘍検討会を中心に、多診療科による集学的治療を実践しています。基礎研究分野では、癌幹細胞マーカー、免疫療法、初代培養技術などの研究にも取り組んでいます。

低侵襲手術

鼠径ヘルニアや虫垂炎などのcommon diseaseから、横隔膜ヘルニア、食道閉鎖症、胆道拡張症などの高難度疾患まで、幅広く内視鏡外科手術を行っています。また、体格の大きなおこさんに対してはロボット手術も積極的に行っています。

小児救急

「豊能広域こども急病センター」や地域の後送病院として、小児外科二次救急を24時間体制で受け入れています。

研修プログラムについて

大阪大学小児外科研修プログラムでは、段階的かつ体系的に小児外科医を育成しています。
卒後3〜4年目には、消化器外科を中心とした一般外科研修を行い、外科専門医取得に必要な基礎技術と知識を習得します。
卒後5年目には大阪大学医学部附属病院にて、小児外科研修に加えて、NICUやICUでの研修を通して、小児外科医として必要な全身管理を学びます。
卒後6-7年目には、大阪市立総合医療センターまたは大阪母子医療センターといった国内有数のハイボリュームセンターで、小児外科専門医取得に向けた研修を行います。若手外科医にも十分な執刀機会を提供する体制を整えており、多くの症例経験を通して、質・量ともに充実した修練を積むことができます。
卒後8年目には再び大阪大学で研修を行い、小児外科一般手術に加えて、栄養管理、臓器移植、悪性腫瘍、低侵襲手術、新生児手術など、高難度手術を含む小児外科全領域を経験します。その後、小児外科専門医を取得していただきます。
卒後9年目以降は大学院進学し、興味のある専門分野について研究を行い、博士号取得を目指します。
大学院終了後は、海外留学、国内留学、専門分野の深化など、それぞれの希望に応じた多彩なキャリア形成を支援しています。
大阪大学小児外科では、出身大学や卒業時期を問わず、小児外科医を志す先生方を広く歓迎しています。未来を担う子どもたちの医療に携わる喜びやほこりを、より多くの方に感じていただき、一人でも多くの先生が私たちの仲間となってくださることを願っています。

大阪大学 小児成育外科の特長

小児外科を表す言葉として、「こどもはおとなのミニチュアではない」があります。体重500gに満たない超低出生体重児からcarry overの成人に至るまで幅広い年齢層を対象とし、その対象疾患も消化器疾患に限らず多岐にわたります。また、こどもの発育や発達も考慮した診療は大変やりがいのある仕事です。興味がある方は是非ご連絡ください。医局員一同、お待ちしております。

  1. 豊富な症例数

    大阪大学小児外科および関連施設では、近畿圏を中心に多数の症例を経験することができ、幅広い疾患に対する対応する力を養うことできます。

  2. 充実した研修体制

    大阪母子医療センター、大阪市立総合医療センターをはじめとする多数の連携施設を有しており、多様な環境で専門的な研修を受けることができます。

  3. 研究

    基礎研究から臨床研究間で幅広く取り組み、research mindを持ったacademic surgeonの育成を目指しています。研究成果を臨床へ還元し、より高度で質の高い医療へとつなげています。

  4. フラットな環境

    出身大学や性別を問わず、多様な背景を持つ医師が活躍できる環境づくりを進めています。ライフイベントと両立しながら、互いを尊重し、自らの目標に向かって成長できる自由闊達な医局文化を大切にしています。

フォトギャラリー

先輩からのメッセージ

  • 松木 杏子

    見学、お待ちしています。

    松木 杏子

    香川大学出身

  • 高瀬 洪生

    手術を必要とする子供たちのために、一緒に頑張りませんか?

    高瀬 洪生

    大阪大学出身

CONTACT お問い合わせ

大阪大学医学部附属病院および大阪大学外科学講座連携施設で修練する後期研修医は、
大阪大学外科学講座へ登録していただいております。