ふたご研究と予防医学

疾病の罹りやすさや能力、性格などの人の表現型は遺伝因子と環境因子が関わっています。遺伝子因子(DNAの延期配列:遺伝子多型)に関しては、2003年ヒトゲノム解読以降、著しい進歩によって、遺伝因子と表現型との関係が次々と明らかにされています。おそらく今後10年20年後でほぼ全てが解き明かされると予測されます。
一方、環境因子に関しては、環境因子が後天的に遺伝子の発現を変化させ、表現型を変えることがわかってきました。つまり、環境により病気に関係する遺伝子のスイッチがオン・オフに変わるのです。ふたご研究では、その病気の発症に影響する環境要因を特定することが可能です。そして、その環境要因に介入することで、病気を予防することが出来るようになります。
それが、私たちの目指す「心豊かで健やかな超長寿社会」の実現です。