国際交流

国外他大学との研究交流

ヘルシンキ大学との研究交流

ツインリサーチセンターでは2014年1月から大阪大学国際共同研究促進プログラムの助成を受けて、大阪大学とヘルシンキ大学の間で共同研究を開始ししました。
このプログラムの一環として、ヘルシンキ大学カーリー・シルベントイネン先生を招へい教員に迎えるとともに、当センターの教員がヘルシンキ大学に出張するなどして、共同研究を進めています。
両国が有するふたご研究のデータをもとにして、遺伝と環境が健康の形成に与える影響を国際的に比較研究するとともに、日本における双生児研究の国際化を目指しています。

シルベントイネン先生には滞在期間中に、ヘルシンキ大学が行っている21カ国にわたるふたご研究の国際プロジェクトCODATwinsや進行中のツインリサーチプロジェクトについて、大阪大学関係者を対象にご講演頂いた他、学部学生・大学院生を対象としたふたご研究入門講義(特別講義3回シリーズ)や、ふたご研究手法の講義、共同研究の実施、当センターの研究プロジェクトに関する意見交換などを活発に行って頂きました。
平成26年度は、11月にヘルシンキ大学からカプリオ教授、ラトバラ研究員も同時期に来日されたことで、それぞれの専門的知見を踏まえた活発な研究交流を行いました。(研究に関する意見交換の風景)

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国際シンポジウムの開催

international_exchange_p02 (1)平成26年11月1日(土)に、大阪大学最先端医療イノベーションセンターマルチメディアホールにて、「第1回大阪大学双生児研究国際シンポジウム」を開催しました。
テーマは「双生児研究(ツインリサーチ)と最先端医学研究の融合」として、理化学研究所予防医療・診断技術開発プログラム・プログラムディレクターの林崎良英博士と、ヘルシンキ大学遺伝疫学教授のヤッコ・カプリオ博士に御講演いただき、多数の方にご参集いただきました。
カプリオ先生からは、フィンランドでの30年におよぶふたご研究の紹介とふたご研究とエピジェネティックス研究の現状についてご講演頂きました。また林崎先生からは、先生が先導して来られた国際的プロジェクトの紹介や先生が開発された手法を用いたふたご研究での可能性についてお話いただきました。
なお、この国際シンポジウムは、大阪大学国際合同会議(シンポジウム)助成、大阪大学国際共同研究促進プログラムの助成を受けて開催されました。

ISTS@Budapestへの参加

平成26年11月16日~19日までハンガリーのブダペストにおいて開催されました、世界双生児研究学会(International Society for Twin Study, ISTS)の大会で、当センターの兼任・専任・招へい教員および大学院生ら10名が参加、口頭・示説発表を行いました。
なお、本大会において次期学会役員の選挙・投票が行われ、学会役員6人の1人として早川和生教授が選出されました。
併せて開催されました、国際的な双生児レジストリのネットワークINTR(International Network of Twin Registries)の運営会議において、平成27年中に大阪大学がホストとなりINTRの会合を開催することが確認されました。
今後も「地域に生き、世界に伸びる」という大阪大学のモットーのもと、国際的な研究交流活動も積極的に行う予定です。

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