ふたご研究(ツインリサーチ)でわかること

 

「ふたご研究と予防医学」で示したように、疾患の罹りやすさや能力・性格などは、遺伝因子と環境因子によって決まってきます。
従来の研究では、一般の人が対象のため遺伝因子も環境因子も異なるので、いくら大勢の人を解析しても、環境因子がどの程度影響しているかはわかりません。
しかし、一卵性双生児は、遺伝因子が同じであることから、環境因子が発症要因であることが明確である。さらに、遺伝要因が半分同じである二卵性双生児も併せて比較することで、遺伝要因と環境要因の関わる度合いがわかります。

 


すなわち、疫学調査、疾患の有無、血液を用いた臨床検査の値といった医学的分野ではもちろんのこと、医学以外であっても心理学的調査、経済観念、行動学などヒトにかかわる数値化できるすべての分野において、遺伝要因と環境要因の寄与率が計算出来ます。