法令順守・倫理的配慮、個人情報保護、情報管理の方針、利益相反について
法令順守・倫理的配慮
医療情報を用いた人を対象とした研究は全て、文部科学省等により定められた指針に従い、大阪大学医学部附属病院 観察研究倫理審査委員会での審議、承認を受けた上で実施されています。「阪大病院データバンク」も2020年8月31日に承認され開始されました。
研究に新たな研究課題を追加する際には、「阪大病院データバンク」のために設けられた「情報活用審査委員会(Data Access Review Committee)」での審議、承認を受けたうえで実施されます。また、共同研究においては利益相反状態の管理と把握なども行います。
個人情報保護方針
(プライバシーポリシー)
患者さんのプライバシー・個人情報を保護することは診療活動の基本であると共に本院の社会的責務であると考えています。「阪大病院データバンク」も以下の個人情報保護方針に従って研究を行います。
情報管理方針
(セキュリティポリシー)
「阪大病院データバンク」は、大阪大学情報セキュリティ対策規程を基本とし、大阪大学医学部附属病院の診療情報管理で定められた規則等により、堅牢、安定的かつ効率的に診療情報の保護を実施します。診療情報の安全管理のための措置として、組織的、人的、物理的、技術的安全管理措置をとっています。
1. 組織的安全管理措置
診療情報を安全管理するため、適切な組織体制を構築します。安全管理の実施、運用については情報管理についての取り組みを評価、見直すことにより、継続的な改善を実施します。
2. 人的安全管理措置
診療情報管理に関する専門知識を有する医療情報部職員のみ「阪大病院データバンク」のデータベースにアクセスすることが可能です。情報の提供を行う際には、医療情報部職員が匿名化処理などデータに適切な加工を施します。情報の提供先での情報の取り扱いについては、必要な教育及び訓練を行うなどの措置を講じています。
3. 物理的安全管理措置
「阪大病院データバンク」のデータベースは、施錠、生体認証による入退室管理、防犯カメラによる記録を行う部屋に配置し、診療情報に係る不正アクセス・破壊・情報漏えい・改ざんなどの事故を未然に防止するための物理的な安全措置を講じています。
4. 技術的安全管理措置
「阪大病院データバンク」は阪大病院内に構築した安全なネットワーク配下に設置し、ファイヤーウォールや不正侵入検知システムにより外部からの不正アクセスを防止いたします。「阪大病院データバンク」へのアクセスは適切な権限管理を施すとともに、操作ログを記録することにより管理されています。
利益相反について
「阪大病院データバンク」は、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の研究資金で行われています。今後、研究機関の研究責任者、研究者が「阪大病院データバンク」に関わる利益相反に関して申告が必要な場合、当該研究者が所属する各研究機関が設置した利益相反審査委員会等の審査及び承認を受けるものとします。