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よくあるご質問

「データバンク」とは何ですか? どんなことをするのですか? バイオバンクとの違いは何ですか?

「データバンク」とは、「生体試料を含まない医療情報に関する情報蓄積と利用」として阪大病院が用いている言葉です。阪大病院における診療から発生する医療情報には、受診歴、電子カルテ内容、検査、画像診断、処方、診療報酬に関する情報(レセプト情報、診療群分類包括評価DPC情報)等を含みます。「バイオバンク」では血液検体などの生体(バイオ)試料を含めた蓄積と利用が含まれますが、データバンクには生体試料は含まれません。
「阪大病院データバンク」では、あらかじめ、患者さんから適切な同意を取得し、過去に取得した、あるいは、今後取得する全てのカルテ記載情報や検査の画像情報を蓄積して薬剤や医療機器開発に貢献していきます。

なぜ協力が必要なのですか?

最新の人工知能AIを用いた開発や、より多くの人に貢献する医療関連の研究開発には、多くの診療情報が必要とされます。また、最新の技術を持つ企業との連携など、民間企業・国の行政機関や地方自治体・大学や研究機関(いずれも海外を含みます。)で協力して研究・開発を進める必要があります。ただし、現時点ではみなさまの診療情報が具体的にどのような研究開発に用いられるかはわかりませんので、具体的にどの国のどのような機関に提供するかをお伝えすることはできません。

診療情報の提供をすることでメリットはありますか?

すぐに受けるメリットは特にありません。データバンクへの協力には費用は発生しませんし、謝礼をお渡しすることもありません。

診療情報を提供しないことによるデメリットはありますか?

ありません。診療情報を提供するか否かについては、患者さんの自由意志を尊重します。同意をされなくても、あなたの今後の治療に影響はありません。

個人情報は保護されるのですか?

阪大病院では、診療情報の取り扱いに細心の注意を払っております。ご提供いただきました診療情報は、個人を特定できる名前や番号を削除し、無関係な記号や番号に変換する作業を行ったうえで使用します。外部へ提供を行う際は、提供されたデータから個人が特定されないように最大限の配慮をいたします。また、提供先の情報管理体制や利用目的などは厳重に審査し、一定の基準を満たした場合にのみ提供するなどのルールを設けています。

診療情報提供協力についての同意書を渡されましたが、今決めないといけませんか?

いったん持ち帰ってご家族の方と相談したうえで決めていただいてもかまいません。よくお考えになって、自由な意思でお決めください。

同意書にサインしましたが、取り消すことはできますか?

同意された後でも、いつでも撤回はできます。撤回しても既に利活用された結果や公表された成果については消去することができませんが、撤回の申し出以降はあなたの診療情報が利活用されないように致します。

集めた診療情報の提供先や開発内容については公表されるのですか?

利活用の現状につきましては、当ウェブサイトで順次公表する予定です。

データバンク研究の成果に関して、本人や家族に何らかの権利はありますか? 

研究によっては、成果に対して知的財産権が発生する可能性もありますが、このような場合の権利は、患者さんご本人やご家族に帰属することはありません。

研究の資金源について

「阪大病院データバンク」は戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「AI(人工知能)ホスピタルによる高度診断・治療システム」の支援を受けて行っています。