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Be active and creative!
視覚先端医学
寄附講座准教授
高 静花 先生

世間の役に立つ仕事がしたいという思いから医師を目指しました。大阪大学を選んだのは、「臨床の阪大」と言われるほど臨床に強い大学であったことと、緒方洪庵の適塾から受け継ぐ「自由闊達な気風」に惹かれたからです。学生時代は、医師になってからは忙しくて行く時間もないと聞いていたこともあり、ヨーロッパをメインにバックパックを背負ってひとりであちこち旅行をしました。インターネットも携帯もない時代、紙の地図だけを持って、行き先や宿の手配はすべて現地で対応しました。このときに得た、環境適応力やコミュニケーション能力が今生きています。

五感のうちなくなると一番困るのは「見えなくなる」ことだと思っていたので、眼科に興味を持ちました。実際、眼科に入って、視覚は五感の80%を担っていることが実感できました。見え方の質(Quality of Vision:QoV)の改善というのは、生活の質(Quality of life:QoL)の向上につながりますし、ときには患者さんの人生を左右することもあります。患者さんの人生の改善に関われるというのは医師としてやりがいを感じます。今後は一人でも多くの方のQoVとQoLを改善できるようにサポートしたいと思っています。

受験生の皆さんには、やりたいことは妥協せず、あきらめずにチャレンジしてもらいたいです。オリジナリティを大切に、クリエイティビティーを発揮できるようにしてください。